「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 ゲーテの詩「野ばら」はゲーテの恋の物語。 

花の名に「野の――」の修飾語を付けたら、何を思い出しますか?
 野のユリなら、イエスが褒めた野花。あるいは黒人初のオスカー賞映画。
 野の菊なら、伊藤左千夫の小説で、恋人の墓の周り一面に植えられた花。
 野のスミレなら、宝塚の愛唱歌としても知られる『すみれの花咲く頃』。

では「野のバラ」なら、どうでしょう。

ゲーテとフリーデkリーケ (2)
Goethe and Friederike Brion 出典

バラは私が一番好きな花。今回はゲーテの詩から、少女を傷つけた恋の話です。

 伊藤彦造は、下書きなしで、一筆入魂の密描ペン画を描いた。 

有名な印象派画家などの美術展に行くと、僭越不遜な感情が湧くときがある。
おお、これがあの絵か、うーむ、と絵の前で しばし感動に浸る―――ほかに、
あら、こんな絵だったのか、と拍子抜けすることがままあるのだ。

一方、さほど知られてない美術展に行き、驚嘆敬服の思いが湧くときがある。
大正から昭和にかけて、大衆雑誌の細密な挿絵で一世を風靡した伊藤彦造。
素人目にも鬼気迫る画力があり、人間の技芸の凄さを思い知らされる画家だ。

彦造47
「合掌金剛」『少年倶楽部』昭和2年

以前、竹久夢二美術館に行ったついでに隣の弥生美術館も観たら、こちらの
伊藤彦造展のほうに感銘を受けたことがあり、いつか出そうと温めていた記事です。

 別府葉子さんの『百万本のバラ』は最高の『百万本のバラ』だ。 

『百万本のバラ』という有名な歌がある。
いろんな歌手が歌っている。

わたしが聴いた限りでは、シャンソン歌手の別府葉子さんが断トツだ。
声がなんとも言えない。情感が体の芯にぶるぶる浸み通ってくる。
「天使の歌声」といった隠喩でたとえるなら、「女神の歌声」だ。

shp2別府葉子 089

曲の成り立ちを知ると、歌詞の意味するところが哀れで、感動し、涙腺がゆるむ。
今回はバーソ特別賛歌企画。別府葉子さんの『百万本のバラ』です。^^)

 ネコは芸術家にインスピレーションを与えている。 

まったく同じものを見ても、導き出される結論が正反対になることがある。

イヌ:「この家の人たちは、エサをくれるし、かわいがってくれるし、よく世話を
してくれるし、写真も撮ってくれるし、気持ちのいい暖かい住みかを提供してくれる
―――この人たちは神に違いない」

ネコ:「この家の人たちは、エサをくれるし、かわいがってくれるし、よく世話を
してくれるし、写真も撮ってくれるし、気持ちのいい暖かい住みかを提供してくれる
―――この自分は神に違いない」


人もイヌもネコも、本質的に性格に違いがあるように生まれてきている。
(面白いことに歴史上、それぞれ神として崇められることもあった)

特にネコは、その自由奔放さと孤高なる奥深さのゆえか、芸術家にさまざまな
インスピレーションを与えてきた―――と無理やり前提して、ネコ好きの画家や
作家などの作品をピックアップしてみました。

川くによし
ジョン・ウィリアム・ゴッドワード(1861-1922)『猫をじゃらす』

 「ドレミの歌」。グイードがつくり、ペギーが歌った。 

私、「秋の日のためいき」とか言ふ樂器を持っております。
そうです。上田 敏です。ヴィオロンです。

得意の曲は「ドレミファソラシド」の音を鳴らす、もしくは出すことです。
弾く、と言えば傲慢になり、奏でる、と言えばウソになります。

で、音を出しますと、旋律が胸にしみ、否、戦慄が背中を走り、
「身にしみて ひたぶるに うら悲し」くなり、
「涙さしぐみ かへりきぬ」となるのです。

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Man Ray アメリカの写真家 (1890-1976)

今回は「ドレミ」にまつわる面白い話です。珍しく、歌の詞も考えました。

 ゴッホは「荒れ模様の空の麦畑」で悲しみと溌剌を描いた。 

『カラスの飛ぶ麦畑』の絵は、いま私のいちばん好きな絵です。
そうなったのは「ゴッホの手紙」を読んで、ゴッホ自身の制作意図を知ったからです。
知ったら絵の印象が激変し、 先入観の危うさについて少々考えさせられました。

ゴッホが描いた「荒れ模様の空の麦畑」の絵は2枚ある。

1.「荒れ模様の空にカラスの群れ飛ぶ麦畑」 (1890年7月)
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