「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 神が沈黙しているのは何故か。遠藤周作の『沈黙』。 

沈黙の神は、人に死に至るまでの忠誠を求めているか。

遠藤周作の『沈黙』を読んだ。非常に面白かった。
沈黙aa_1966年に発表された本書は、大きな評価を受けたものの、
カトリック教会に否定され、キリシタン殉教のあった長崎では
長い間、禁書扱いにされてきたそうだ。
この書には《信仰と愛のジレンマ》が書かれているようだ。
・神は人間に殉教の死を遂げるまでの信仰を要求するのか?
・神が沈黙している時に、人はどのように信仰を守るのか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『沈黙』
島原の乱が鎮圧されてから間もない頃。 ある高名な司祭が日本に布教に赴いたが、
拷問の責め苦に屈して「転んだ」という衝撃的な報告がローマ教会にもたらされた。
「転ぶ」とは棄教すること、それまで信仰していた宗教を捨てることを言う。

そこで、その司祭を師と仰ぐ若い司祭ロドリゴが長崎に潜入した。
その目的は、布教の他、恩師が「転んだ」話の真否を確かめることにあった。

ロドリゴは隠れキリシタンと接触するが、密告され、捕らえられる。
長崎奉行は彼を拷問せず、神への疑問を植えつけ、信仰を破壊しようとした。

牢にいるロドリゴは、穴吊りにされている信徒らのうめき声を聞く。彼らはすでに棄教を
申し出ているのだが、ロドリゴが転ばぬかぎり、助けるわけにはいかぬと言われる。

ザビエル

ロドリゴは狂ったように神に祈る。
「主よ、あなたは今こそ沈黙を破るべきだ。もう黙っていてはいけぬ。あなたが正であり、
善きものであり、愛の存在であることを証明し、あなたが厳として居ることを、
この地上と人間たちに明示するためにも何かを言わねばいけない」


しかし、神は沈黙を守っている。
ロドリゴの心の中に、信仰と愛の葛藤が生じる。
あくまでも自分の信仰を守るべきか。それとも棄教をしてでも信者たちを救うべきか。

師の司祭が転んだのは、信徒たちがうめいている時に、神が沈黙していたからだった。
それを知ったロドリゴは、《踏絵を踏むこと》を、一番つらい愛の行為として受け入れる。

踏み絵

踏絵を踏むために上げたロドリゴの足は、鈍い重い痛みを感じる。
そのとき、踏絵の中のイエスが彼に語りかけた。
「踏むがいい。お前の足の痛さをこの私が一番よく知っている。
踏むがいい。私はお前たちに踏まれるため、この世に生まれ、
お前たちの痛さを分かつため十字架を背負ったのだ」

彼が踏絵に足をかけたとき、朝が来て、遠くで鶏が鳴いた。

敗北に打ちひしがれたロドリゴに、再びイエスが語りかける。
「私は沈黙していたのではない。お前たちと共に苦しんでいたのだ。
強い者も弱い者もないのだ。
強い者より弱い者が苦しまなかったと誰が断言できよう」

             
原主水

死より辛い試練を苦しんで通り抜けたとき、ようやくロドリゴは悟った。
「聖職者たちはこの冒涜の行為を烈しく責めるだろうが、
自分は、彼らを裏切っても、あの人を決して裏切ってはいない。
私はあの人の愛を知るためには、今日までのすべてが必要だったのだ
そして、あの人は沈黙していたのではなかった」


神が沈黙していた試練のときに、ロドリゴは「愛」とはどういうことかを、
自分の苦しみの体験の中から実感することができたのだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、世の中には、いろいろな神が存在する。
人間が命を 懸けて仕えなければ罰する《専制君主的な神》を教える人がいる。
人間に仕えてもらうことを 要求しない《無条件の愛の神》を信じる人がいる。
人間に無関心で全く関与をしない《宇宙法則のような神》を考える人がいる。

この他にも、コラボされた神がいる。書の中で、棄教した師の司祭が言う。
「この国は沼地だ。デウス(神)と大日(如来)を混同した日本人は、
我々の神を彼ら流に屈折させ、変化させ、別の神につくりあげた」。


一体どの神が《真実の神》なのか?(この実証や論証はちょっと難しい)  
zひかり少し大胆な言い方かもしれないが、わたしの考えはこうだ。
自分の好きな神を、自分の好みで選択したらいい!

なぜ、そう考えるのか?
それは、自分の好きな神を決めて、その道を歩んでいけば、その神の特質が
表す波長の方向に、自分の人生もおのずと進んでいくだろうと思うからだ。
最善の人生を全うするためには、喜びと苦しみの全てが必要であると思うからだ。

ともあれ、人が自分の納得した人生を歩めるなら、結果オーライではないか。
そして実際、人は、自分の好きな「神」を選んで生きているのではないか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆『沈黙』を原作にしたハリウッド映画『Silence(サイレンス)』の撮影が
2014年にも開始される予定で、すでにオーディションが始まっているとのこと。
監督は『タクシードライバー』『ディパーテッド』のマーティン・スコセッシ。
少年時代は、映画監督ではなくカトリックの司祭を目指していたそうだ。

♥最後まで読んでくださり、ありがとうございました♥

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こんにちは

>デウスと大日を混同し違う神を創り上げた・・・。

八百万神を信奉する日本人にはなかなかキリスト教は
根付きにくかったのでしょうか。
日本人はクリスマスもお盆も日常の慣習として受け入れる
懐の深さがありますが、この点は居心地がよい気がします。
それぞれが自分の神を持ち、それを信仰すればいいという
バーソさんの言葉、寛容で優しいです。
「沈黙」、アメリカでスコセッシ監督によって映画化されるんですか。
スコセッシ興味が出てきました(笑)。
遠藤周作は作品は真摯で、随筆・対談はユーモアにあふれて
いて好きでした。
生まれ変わりがテーマの「深い河」を書いた後の対談で、
「今度生まれ変われるのなら、松坂慶子の赤ん坊になりたい。
そして母乳で育ててほしい」などど言っていました。(笑)

2013/03/18(月) |URL|エリアンダー [edit]

エリアンダーさん ありがとうございます^^)

おかげさまで、『沈黙』の感想がブログになりました。
書の中では、キリスト教が日本の宗教と混合するのを司祭が嘆いていました。

でも宣教師は派遣先の土着の宗教を取り入れる戦略で布教を拡大してきた、
という話を何かの本で読んだことがあります。

クリスマスだって、古代ローマのミトラ教の冬至祭が起源のようです。
いろんな宗教が、発足当初とはかなり異なってきているようですね。

私は以前は強固な一神教を信じる者でした。
日本人は宗教的に寛容すぎて節操がない、と諸外国からは言われますが、
いろいろ選択肢が多いのだと思えば、まあ、悪くないような気もします。

マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙』。
スコセッシ興味が出てきましたか(笑。 うまい!
もう少しマーティンすれば見られるようになると思いますよ(笑。

あ、わたしは、生まれ変われるときは、ええと、そのお、
やっぱり、この母乳の話にはかないません(涙。

2013/03/18(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

まだ 忙しくて半分しか読んでいないのですが 「キチジロー」の配役は誰にいたしましょう? 最初に浮かんだのは「竹中直人」ですが 「志村けん」はパーソさんのお好みでしょうか?私は好みで「柄本明」になりますかね  ロドリーゴは若い時のデ・ニーロでいいのですが 本を読んでいてパードレは限りなく日本人のイメージなので安易に「阿部寛」にしますかね

2013/03/18(月) |URL|milestone [edit]

>どの神が《真実の神》なのか?
babaは
その前に・・・
神さまが信じられるかな?
だって実際に見てないもの~
でも
いるような気もする
全く信じられない神さまもいる
不謹慎?
罰が当たっちゃうかも~(^^ゞ

2013/03/19(火) |URL|babatyama [edit]

「沈黙」、わたくしも読んだわぁ 数年前だけれど・・・
難しくて、でも悲しくて・・・
神様って、お優しいのか冷たいのか、わからなくなったのを覚えているわぁ
「深い河」も難しかったけれど・・・

遠藤周作さまのお作は、わりと読んでいる方だけれど
三浦綾子さまより好き♪

2013/03/19(火) |URL|きまぐれひめさま [edit]

milestoneさん ありがとうございます^^)

おもしろいコメントですねー。こんな切り口があるとは思いませんでしたよ(笑。

遠藤周作は「あの作品の主人公はキチジローなんだ」と述べたことがあるそうです。
そのキチジローは、イエスを裏切ったユダに模せられていますが、
そのユダは、ダビデを裏切った頭脳優秀な顧問官アフィトフェルと似ています。

この役を「志村けん」がするのなら、見る側にも相当の心構えが必要でしょう。
竹中直人より柄本明のほうがよくないでしょうか。苦労人の顔をしてますので。

昔、人相がいいとは言い難いアンソニー・クインがローマ法王になる映画があって、
まあ、見事に、いかにも柔和そうな笑みをして、その役を演じていました。
名優はどんな役でも演じられるのでしょうが、デ・ニーロなら面白そうですね。

古来、多くの学者たちは、神が「沈黙」している理由を探ってきました。
遠藤周作の「神」は、キリスト教教団の教える神ですので、
その概念に留まっている限り、なかなか納得できる答えはないだろうと思います。
(その答えの一つとして「宇宙主権の論争」という考え方があるのでしょうが)
http://barso.blog134.fc2.com/blog-category-9.html

本を読んで、精神世界なら(それを受け入れられるかどうかは別にして)
納得できる答えがあると思ったのですが、わたしの読後感のまとめとしては、
《神》の概念は様々であるとして、神の分類を述べるだけにしました。
神の概念が違えば、正解と思える答えもおのずと異なってくるものですので。

2013/03/19(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

lady-babaさん ありがとうございます^^)

まあ、こんな書きにくいテーマに、よくコメントをくださいました。(^v^)

確かに、神を信じるのは難しいですね。なにしろ、見えないのですから。
だから「いわしの頭も信心から」なんて揶揄する人もいるわけです。
でも、「いるような気もする」でしょう。これ、案外大事な点ですね。

大抵の人は、心の奥のほうに、かすかでもそんな思いがあるものなんです。
「良心」と混同している人もいますけどね。

とにかく、肝要なことは日々笑顔で、隣人と仲良く暮らすことではないでしょうか。
神を信じる信仰というのは、結局はそのためにあるような気がします。
その点、lady-babaさんは、それを毎日実行していて、いいですねー。^^)/

2013/03/19(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

きまぐれひめさま ありがとうございます^^)

まあ、ひめさまは、「むず~い」とか、軽い調子で言いながら、
実は、けっこう難しい本をよく読んでますねー。
音楽だってクラシック系が得意分野ですし、趣味は「和」のコトですし。
スミに置けないひとですねー。真ん中に飾ったほうがいいかな(笑。

私は子どもの頃は、世界や日本の名作なんていうのはよく読みましたが、
大人になってからは、井上ひさしや丸谷才一の小説や、一部の米国作家の
推理小説の他は、恥ずかしながらほとんど読んだことがないですね。

ですので、『深い川』のほうは読んだことがないんです。
今度、読んでみようかな。
でもね、黒人霊歌の「Deep River」なら、知ってますよ。好きな曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=o3ZqEDd1n00

2013/03/19(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

私、これまでの人生で「神」とか「神の愛」というようなことを考えた事が皆無なもので、この記事に対して的確にコメントが書けません。
ただ、何か重い、深い、考えさせるような…。(この程度でごめんなさい)
ということで、生まれ変わる話に参加します。
生まれ変わったら「吉瀬美智子の旦那」になりたいです。理由は周作先生と若干違うといえば違いますけど、同じといえばほぼ同じ…。

2013/03/19(火) |URL|三流亭まん丸 [edit]

バーソさんへ

こんにちはAKIRAです。
日本の小説がハリウッドで映画化されるのは楽しみではあるけれども
原作の本意をゆがめずしっかり作って欲しいですね。
といいつつ、原作読んでないですけど、、、

なぜ徳川幕府がキリシタンを禁止にしたのか
学校でも教えてくれませんからね

「ベルリン・天使の詩」
探しましたがうちの近所のTSUTAYAでは
取り扱ってませんでしたorz

2013/03/19(火) |URL|ARAKI AKIRA [edit]

三流亭まん丸さん ありがとうございます^^)

ネタがなくても何とか落とし話にしようと努める、その義理人情の深さ。
ひょっとして、前世は、義理シタンではなかったでしょうか(笑。
それにしても、すみませんねえ。師匠にこんなに気を遣っていただいて。
とてもうれしいですが、でも、あまり無理しないでくださいねー。(^v^)

で、なんですか。「吉瀬美智子の旦那になりたい」って、まあ。
ずうずうしいと言うか、うらやましいとい言うか、あやかりたいと言うか。
で、ちょっとした思いつきなんですが、
アブラを沢山持っているアラブのアブラぎった旦那という設定はどうでしょう。
だって、ヨルダンの彼方のほうでは、イップタサイだとかいいますから(笑。
あ、ヨルダンは英語でJordan。これはほんのジョーダンですからねー(苦。

2013/03/19(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

ARAKI AKIRAさん ありがとうございます^^)

過去に何度も映画『サイレンス(原題)』の製作を延期しているスコセッシ監督。
昨年8月は、度重なる延期に業を煮やした制作会社に訴えられてしまったそうで、
今回こそは本当に製作をスタートさせるだろうという見方がされているようです。

原作と映画で解釈が違うのは、個人(監督・製作者)の受け取り方ですから、まあ、やむを得ない場合もあるかもしれませんが(原作者からすれば非常に遺憾なことでしょう)、ストーリーがちょっと違っていたりすると、大変おかしいし、がっかりしますね。

以前、ちょっと有名なミステリー小説を元にした映画で、犯人が一人増えて二人になっていたので驚いたことがあります。映画は約2時間と短いので、説明するのが難しい場合もあるためでしょうか。チャールトン・ヘストンの名画『十戒』でも原作と違うシーンがありました。この場合の原作は聖書ですけどね。

『ベルリン・天使の詩』は1987年カンヌ国際映画祭:監督賞。いい映画です。
私は、ほとんど映画館には行かないので、この映画はケーブルテレビで見ました。
そのうち、どこかで見つかるといいですね。

2013/03/19(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

それはとても素敵な考えです。

2013/03/19(火) |URL|おはな [edit]

おはなさん ありがとうございます^^)

>それはとても素敵な考えです。
ああー、ありがとうございます。ご無沙汰していて、すみません。m(_ _)m

「自分の好きな神を、自分の好みで選択したらいい」。
これは、いい加減で適当な考え、ではないんですね。

人間は誰でも、神以外にも、拠り所とするものや自分の信念などがあって、
結局はそれに従って人生を歩んでいるわけですので、
そうであれば、結局は人はみな、好きな神を信じて歩んでいると思います。

人の神を認めないというのは、人の生き方、信念、自由を認めないということで、
それでは、社会の中に、きしみ、反目、不和、亀裂が生じます。
大和民族は、大きな和の民族。世界でも珍しい寛容な民族だと思います。
外交が下手なのはちょっと困りますが。(#^.^#)

2013/03/19(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

コンニチワ!

ワタシ神がキライです・・・・・実は・・・・。(笑)。
というか、キライだったというのが本当です。
過去世があるとするならば、
神を信じきって、救ってくれなかった事が原因かと想います。

今世では、時間をかけて、ゆっくりゆっくり
神に対する誤解を自分でといていった感じです。

そのきっかけをもらったのが、
リュック・ベッソン監督の『ジャンヌダルク』です。
最後のシーンは、ワタシの心の中に
大きな大きな波紋を残してくれました。
それを昇華させるのに大変時間がかかりました。

ちなみに主演のミラがワタシはダイスキです。
だって、お胸があまりないのに、
美しいくセクシーにみえるからです。
かくゆうワタシもお胸が見当たらないので・・・・。
ミラが、希望の星、変革者、ジャンヌダルクに見えちゃいます。(笑)。

2013/03/21(木) |URL|なりびと [edit]

なりびとさん ありがとうございます^^)

ミラ・ジョヴォヴィッチは、『バイオハザード』と『フィフス・エレメント』の
印象が強い女優です。つまり、彼女の映画はその二つしか、私は見てないんです。
あの眼は凄いですね。じーっと見つめられたら気が遠くなりそうです(笑。

キリストの声を聞いて革命を起こしたとされているジャンヌダルク。
映画では、動機は個人的な復讐心だったとされているようですね。
リュックは、天使の映画『アンジェラ』の監督もしているので面白いと思いました。

ひとによって神のイメージが違うので、いろいろ葛藤が生じたりするのでしょうか。
『沈黙』の司祭も、キリスト教の神を信じるがゆえに信仰の苦しみがあったのですが、
でもその苦しみがあったからこそ、彼はいちだんと成長できたように思います。

人はそれぞれ、自分の信じる神を、その人なりの考え方で信じています。
たとえ正しい「神」理解ではないとしても、
その信仰なり人生観は、その人にとっては、かなり意味がありそうです。

>過去世があるとするならば、
とは書いていますが、なりびとさんは、自分の過去生が分かるようですね。(@_@;)

2013/03/21(木) |URL|☆バーソ☆ [edit]

ようやく 読了 「沈黙」

仕事がすごく忙しかって読書できずコメントできませんでした
究極の選択が私にとっては意味深いものとなりました。私とパーソさんが関係している組織の中でこのような選択を迫られるとしたらどうなのでしょう?遠藤周作さんの神はカトリックのものではないような気がします。とても日本的なものを感じてしまいます。 日本のJWが神と個人という関係を育めないのは同じ根が関係していると思います 今の日本のJWはジャパニーズ・ジェホバ・ウイットネス JJWということですね。

2013/04/08(月) |URL|milestone [edit]

milestoneさんへ。(^^)

おっしゃる通り『沈黙』の神は著者の考える神でしょう。日本人的で、人情的です。
「JJW」という言い方も面白いですね。確かに、「愛」よりも「神権的」とか
「認識」という言葉のほうが実際には重要視されていますから。

と書いていると「ナチズム」という言葉が思いに浮かびましたが、Wikipediaでは、
 「ヒトラーはナチズムを『あらゆる活動を拘束し、義務づける法則』という
 『一個の世界観である』と定義した」と説明されていました。
ちょっと似てないでしょうかね。

「協会」は株式会社で、Governing Bodyとは「運営組織」「理事会」の意です。
それを「統治体」と訳したのは日本支部の翻訳者ですから、
日本人の根底にある、君主への忠節を尊ぶ儒教思想が入ってはいないでしょうか。
日本人は、あの尊王攘夷の時代の坂本竜馬が好きだと言う人が多いですものね。
仕事で忙しいときに、ありがとうございました。

2013/04/09(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

もう40年程前に古本屋で見つけて読みました。当時何に感銘したのか覚えてもないのですが、多分理解出来ていなかったと思います。もう一度読んでみたいと取っておいてたのですが去年引越す時に手放したかも。置き場がなくて本はロフトなので確かめようがない…(上れない…笑)
あのとき沈黙の後で海と毒薬も買ったはず。これは分かり易い。でも恐ろしい(笑)。
日本に根付くには日本人の特質にあわせた方がいいのか、未だに正解はみつからない。真面目な方程皆仏壇やお墓の前で苦しむんですよね。ある宣教師は片足を仏、片足をイエスに跨いでいると日本人の信仰を批判していました。ある牧師のその悩みへの答えは、その方がしてほしいことをさせて頂くのがいいのではないでしょうか、でした。マザーテレサは異教徒をイエスと思い、イエスにさせて頂くという生涯でしたね。人生で隣り合わせた人にさせて頂くということですね。ケーキを食べるクリスマスもいいのですが、神社もお寺にも入る方は多いけど、日本では殆ど教会に入った事がない方が多いですよね。なんか別物みたいです。国策かな。
そう言えば「あしあと」の詩をご存知だと思いますが…。振り返れば足跡が一人分しかない。いつも共にいると仰ってるのに一緒に歩いて下さらなかったじゃないですかと問うと、オマエが苦しい時はお前をいつも抱いていたのだと。沈黙の姿かもしれません。

2015/06/08(月) |URL|carmenc [edit]

あ、言い忘れました。ロドリゴ役にマッツ・ミケルセンを推薦します。もう映画は撮り終えてるのでしょうか?

2015/06/08(月) |URL|carmenc [edit]

Re: タイトルなし

carmencさん ありがとうございます^^)
ある牧師のその悩みへの答えは、
その方がしてほしいことをさせて頂くのがいいのではないでしょうか
宗教というのは、自分に自信があるほど《排他的》です。
もし他の宗教を受け入れてもいいですよと許容するなら、それは広い愛があることを表すことになります。この牧師はそのようです。でもそうすれば、自分の宗教だけが優れているとは思ってないことになり、ジレンマが生じるはずです。

マザーテレサは誰にでも愛を示した大変立派な人のようです。しかしキリスト教の教えによれば「神とキリストを信じる者は命に至る、しかし信じない者は滅びに至る」(ヨハネ3:16,36)と明確に教えられていますので、彼女のしたことは《キリスト教の愛》によるものではなく、人間が本質的に持っている《博愛》の精神によるものではないかと思います。このほうが立派だと思いますが。

宗教が排他的だということは、その宗教が奉じる神も同じということになります。
排他的な人を愛があるとは言わないように、排他的な神も愛があるとは到底言えません。であれば、そんな愛のない神を宇宙唯一の真理の神として信じるのは適切なことなのかと、誠実な人であればここでもジレンマが生じるはずです。

オマエが苦しい時はお前をいつも抱いていたのだ
ここは感動するところですね。こういう信仰はおそらく誠実な信者だけが抱く究極の信仰なんでしょう。自分の心の最後の拠り所として《神がいつも見守ってくださっている》と信じる強い信仰―――。その信仰は、純粋で、人間として本質的で、強力な精神的な助けでもあり、何があってもそんな信仰を保持できている人はたいしたものだと思います。そんな信仰は、他人が、間違ってるとか正しいとか批判できるものではないレベルのものではないでしょうか。

映画『Silence』。調べたらロドリゴ役は『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)で主演を務めたアンドリュー・ガーフィールドだそうです。
うーむ、確かにマッツ・ミケルセンのほうがだいぶ内面的な深みがあって、悩み多きひとのようで、適役に見えますね。

2015/06/09(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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