「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 ただ、好日を楽しめればいいのか。芥川「侏儒の祈り」。 


先日(4/12)、ペギー葉山さんが83歳で亡くなりました。
私が印象に残っているのは、昔、TBSで見かけたとき、
その半径2メートルぐらいの空気がものすごく明るく華やかだったことです。

カバー曲の一つに『ケ・セラ・セラ』があります。
邦訳の歌詞は、小さな子供がママに「美しい娘になれるでしょうか」と聞くと、
「ケ・セラ・セラ、なるようになるわ、先のことなど判らない」と言われます。

まあ、未来とは不確定であり、ママに似ないかもよ、という心温まる返答ですが、
人は大抵、自分が「なりたい」願いや目標を持っているでしょう。

こんな人に「なりたい」セリフ。(※空欄の字はドラッグで現れます)
「デクノボーニ ナリタイ」( 宮澤賢治/雨ニモマケズ )
「普通のおばさんになりたい」( 都はるみ/昭和59年
「お金が欲しいんじゃない。ただ素晴らしい女になりたいの」(モンロー)
「とにかくビッグになりたい」( クリスティアーノ・ロナウド )
「野球界じゃないなら、花屋になりたい」( 長嶋茂雄
「好きなことをやり、それで食えるようになりたい」( 立川談志 )
「ひもになりたい」( 弱々しい細い糸
「家族みんなに愛される うちの犬になりたい」( さだまさし/歌詞 )


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昨年、紳士の国イギリスでは「犬になりたい」ブームがあったとか。→出典


さて、芥川は「なりたい」願いと「なりたくない」ものを挙げていますよ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
芥川龍之介「侏儒の祈り」―――『侏儒の言葉』より
※侏儒とは、背丈の並外れて低い人、知識見識のない人の蔑称。また俳優の異称。
芥川は、ピアスの『悪魔の辞典』のように、世間や常識とは異なる考えを述べる。

 わたしはこの綵衣さいいまとい、この筋斗きんとを献じ、この太平を楽しんでいれば不
足のない侏儒でございます。どうかわたしの願いをおかなえ下さいまし。

※「綵衣」すなわち派手な模様のある衣服を着ている。「筋斗」の「筋」は木を
切る道具で、柄が軽くて頭が重く、よく斗転(回転)するところから、宙返りをす
るの意。歌舞伎のタテ用語では筋斗(とんぼ)という。そんな軽業を座興でしてい
る太鼓持ちの侏儒でして、どうか願いを叶えてください、と低姿勢で言っている。

以下、(最低で)すらなく、(最高で)さえないほどになりたいと願っている。

 どうか一粒の米すらない程、貧乏にして下さいますな。どうか又 熊掌ゆうしょうにさえ
飽き足りる程、富裕にもして下さいますな。

※「熊掌」とは蜂蜜を手で取るので美味とされる熊のてのひら。一粒の米がない
ほどの極貧もいやだが、といって美味珍味に飽きるほどの富裕にしないでほしい。

 どうか採桑さいそうの農婦すら嫌うようにして下さいますな。どうか又 後宮こうきゅうの麗人さ
え愛するようにもして下さいますな。

※「採桑の農婦」は桑の葉を摘んでいる貧しい農婦。「後宮の麗人」とは皇帝や
王などの后妃。貧乏な女を嫌い、金持ちの美人ばかりに気を奪われるのもご免だ。

どうか菽麦しゅくばくすら弁ぜぬ程、愚昧ぐまいにして下さいますな。どうか又 雲気うんきさえ察する
程、聡明にもして下さいますな。

※「菽麦」とは豆と麦。「雲気」とは雲の動きや空中に立ち上る異様の気のこと
で、昔、天文家や兵術家が天候・吉凶などを判断する根拠にした。豆と麦の違い
が分からないほど愚かにはなりたくないし、気まで分かるほどの頭も欲しくない。

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最後に、最高位、すなわちヒーローにはなりたくない理由を述べる。

 とりわけどうか勇ましい英雄にして下さいますな。わたしは現に時とすると、
(よ)じ難い峯の頂を窮め、越え難い海の浪を渡り――云わば不可能を可能にす
る夢を見ることがございます。そう云う夢を見ている時程、空恐しいことはござ
いません。わたしは竜と闘うように、この夢と闘うのに苦しんで居ります。どう
か英雄とならぬように――英雄の志を起さぬように力のないわたしをお守り下さ
いまし。

※「とりわけ」とあるので、《英雄にしてくれるな》が一番の願い。英雄になり
たい夢は「竜」が天に昇るごとく強い。その「夢と闘うのに苦しんで居ります」
とは、そんな功成り名を遂げる野心と謙虚さとが葛藤していることを示している。

 わたしはこの春酒に酔い、この金鏤きんるの歌をしょうし、この好日を喜んでいれば不足
のない侏儒でございます。

※『金鏤衣』という唐代の詩があり、「金鏤」すなわち金の糸で縫い取りをした
華美な衣服を着る生活を惜しむのではなく、今の若い時をこそ惜しめ、と宴席で
歌われた。「侏儒」は、春仕込みの酒に酔い、その「金鏤の歌」を歌い、ただた
だ時々に今日の日を楽しめれば何も不足はなく、欲もありません、と結んでいる。

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて「侏儒の祈り」で芥川の言いたいことは何か。5択問題。

a.上にいたら偉ぶりたくなり、下にいれば卑しくなるので、人生は中庸がいい。
b.芥川は自分の頭脳明晰を認識しており、自己顕示欲や高ぶりを自戒している。
c.自らを侏儒に見立て、謙虚に《日々是好日》の平凡を願っているに過ぎない。
d.これは警句であり、あくせく働き、無意義に日を過ごす世人を批判している。
e.キーワードは「この好日」。後悔のないよう《今日》を楽しめと言っている。


さあ、どうでしょう。どれも間違ってないように思えますか。
選択には、自分の人生観や、どの言葉に注目するかも関係しそうですが。
(aからeまでは、私が思い付いた順になっています。(笑)


『侏儒の言葉』の序より
「『侏儒の言葉』は必ずしもわたしの思想を伝えるものではない。唯わたしの思想の変化を時々窺わせるのに過ぎぬものである。一本の草よりも一すじの蔓草、――しかもその蔓草は幾すじも蔓を伸ばしているかも知れない。」


     
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中庸

バーソ様
おはよう御座います。

ひもになりたい(細い糸)というのには爆笑です。
さて中庸ですね。
責任の問題ではないでしょうか。
上は上なりの下は下なりの責任があります。
中間管理職は辛いですが責任だけは軽いのではないかと思います。
安倍総理は大臣の任命責任は自分にあると言っていますがけじめをつける気はさらさらないようです。
安倍総理のような政治家を選出したのは国民です。国民にも選出責任があるはずです。
でも批判するだけです。
だれも責任をとらないということは日本人は全員中庸なのではないでしょうか。

愛新覚羅


2017/04/29(土) |URL|aishinkakura [edit]

おはようございます。

いいお題ですねぇ

・一本の草よりも一すじの蔓草つるくさ、しかもその蔓草は幾すじも蔓を伸ばしているかも知れない・ってやつですか。

若いころは大金持ちになりたいと思っていたが、今こうして考えてみると、大金持ちになれなくてもけっこう幸せだし、ま、大金持ちってどんなもんだかも分らないのだけれど・・、ただ貧乏はちょいといやだったかも。

でも、・わたしは孫正義ほど頭の好い一代の鬼才に生まれなかつたことをひそかに幸福に思つてゐる・なんて真顔で言えるところまで上ってみたかったな〜、なんて思う事も。

今も「まだまだ」という欲望と、「もういいっか」と言う諦めとが、頭の中で喧嘩しております。

2017/04/29(土) |URL|ばく [edit]

一番を避けて……(^_^ ;)

人が100人いたら、90人くらいがaの中庸を願うでしょうね。

よ~く考えると、このお題は難しいですね。
芥川の言いたいことは、バーソさん解釈a~eの全てに思えるのですが、
それって、ただの評論家に思えないこともないですね。
芥川の作品にみられる悲壮感、焦燥感、超ネガティブな洞察など、
彼の個性的な世界観がまったく感じられず、平凡極まりない……、
いや、大衆の平均的な思考に思えます。
ただ、難しい言葉を羅列することで、
さも文人のように、体裁を整えてるみたいな……。(^_^ ;)

だから、反って、bの下地を意識しながら、
パラドックスを文章にしたような気が、しないでもないと感じます。
この場合のバラドックス……。
芥川は決して『侏儒の言葉』で書き示したようには生きない。
それは単なる憧れでは? と、思うわけです。

そのように生きている人は、
あえて活字にはしないでしよう?((´∀`*))ヶラヶラ 

2017/04/29(土) |URL|風子 [edit]

Re: 中庸

aishinkakuraさま コメントありがとうございます^^)
 ひもになりたいで笑っていただき、まことに本望であります。(笑)

 中庸の問題は責任の問題ですか。なるほど。普通は上に行けば行くほど責任が重くなるのですが、なぜか政治の場合は、トップになる人は責任感が薄いようです。週に三日だけしか職場に来ないとか、大金を使って遊んでばかりいるような人もいました。

 続けて二度も失言をするような人は、たまたま言い方に失敗したのではなく、その人の本音が出たのでしょうから、資質に欠ける人が選ばれたと言えます。大臣の席は、資質や才能ではなく、閣内の政治的バランスを取るために選ばれているのでしょうから、次々に失言をする人が出てくるのでしょう。今の政治システムも困ったものです。

> だれも責任をとらないということは日本人は全員中庸なのではないでしょうか。
 日本人はみな中流の上だと思って満足していたバブルの頃を思い出しました。日本にはフランス革命のような国民全体が蜂起するような革命はなかったことを考えると、日本人は昔から「中庸」を旨とする、おとなしい性格の人種なんでしょうかね。

2017/04/29(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: おはようございます。

ばくさん コメントありがとうございます^^)
 序の「その蔓草は幾すじも蔓を伸ばしている」に注目されましたか。
この序文、面白いですね。人生とは幾すじも伸ばしているからこそいいのだと思えてきます。人には人の、自分には自分の道すじがあるのですね。そして、どの道すじもみな蔓草の支流。きっと、どれも皆よいものなのでしょう。

> 大金持ちになれなくてもけっこう幸せだし
 ええっ、私なんかから見たら大変に富裕な人に見えますよ。しかも、七光り族なんかじゃないのに、あれだけ大きな会社を創ったわけで、才能も人一倍あり、相当に自信があるのじゃないですか。

 むろん孫正義のような人がいますが、あれは「鬼才」です。そんな人と比べたら、だれも自分の人生に満足できる人はいません。
 でも孫さんの名を出したということは、ばくさんは、まだまだ精神的には男のエネルギーが有り余っていますね。たいしたものです。
 私なんか最初からそんな意欲はありません。人間はそれぞれ自分に合った蔓を伸ばしているのでしょう、と達観したような境地でいます。というより、早い話が私は、はなから諦めています。(笑)

2017/04/29(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: 一番を避けて……(^_^ ;)

風子さん コメントありがとうございます^^)
> 人が100人いたら、90人くらいがaの中庸を願うでしょう
 戦国の時代に生きた人は下剋上の意識が強くあったでしょうが、平成の時代にいる人は中庸がいい、中庸で十分だと思うというのは、なんやかんや言っても今の世の中は平和でけっこう暮らしやすいという満足意識の表れでもあるように感じます。

> 芥川の作品にみられる悲壮感、焦燥感、超ネガティブな洞察など、
彼の個性的な世界観がまったく感じられず、平凡極まりない……、

 おお、そう来ましたか。鋭いご意見です。私は、あまりに皮肉な考え方や批判的な意見は、お説ごもっともなことでも、まあ暗いなあと思うことがありますが、この「侏儒の祈り」はそういう超ネガティブな雰囲気がなく、文学的には天与の才を持つ芥川だからこそ、すらすらと書いたのだろうと思いましたよ。

> 芥川は決して『侏儒の言葉』で書き示したようには生きない。
それは単なる憧れでは? と、思うわけです。

 そうです。この侏儒とは正反対の人です。でもだから「憧れ」と見ましたか。うーむ、憧れを文章にしたわけですかね。
「侏儒の祈り」の感想は人に種々違うでしょうし、違うのがまた面白いのだろうとも思います。
 ひょっとして風子さんは波乱万丈の人生を強く生き抜いて成功し、世間の主婦のような平平凡凡な人生を送ってこなかったので、ちょっとばかり憧れと思うのかなあと、ふと思ったりしましたが。(笑)

2017/04/29(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2017/04/29(土) || [edit]

Re: タイトルなし

鍵コメさん コメントありがとうございます^^)
 きれいな女優でも、仕事でない普段のときは案外目立たない場合が多く、特にモデルの場合にはメークをしてないと、どちら様で言いたくなるような地味目な人が多いのですが、ペギーさんは意外にも見た瞬間、オーラではないですが、辺りを圧するスターならではの空気感があり、非常に驚いたことを覚えています。芸能人としての自覚と、生きるエネルギーが相当に強かったのではないでしょうか。

 私は「何々になりたい」という願いが強くなく、というより二十歳ぐらいまでは分からず状態でしたね。なので本文を少し修正しました。


 人は、自分が「なりたい」願いや目標を持っているでしょう。
   ↓ 
 人は大抵、自分が「なりたい」願いや目標を持っているでしょう。

 5択問題は、私も家族の方と同系のようで、同じ意見です。
 でも他の答えでもいいかと思い、次は、そんな関連記事を続きで書こうかと思っています。

 絵が気に入っていただけましたか。それはそれは、うれしいです。資生堂の広告は昔から著名なデザイナーが手掛けていて、いい作品が沢山ありますね。
 私は若い頃、小冊子の『花椿』を店でもらって、その絵を切り貼りしてデコパージュを作るのが好きでした。

 時々、化粧品屋に行きますが、いまの化粧品はパッケージが、目立とうとするためか、消臭剤や洗剤のようにケバケバしいのが多いですね。

2017/04/29(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんにちは

バーソさんは芥川さん大好きですね。
過去に5、6回「朱儒の言葉」を取り上げています。
読んだことがなかったので青空文庫に行ってみました。
『神』
「あらゆる神の属性中、最も神の為に同情するのは
神には自殺の出来ないことである」・・・
アンブローズの「悪魔の辞典」風で面白いです。
それにしても「朱儒の祈り」の項の語彙の難しいこと。
綵衣、筋斗、熊掌、採桑、菽麦・・・なんのこっちゃ?(笑)
古語とか古典詩の知識がないと読めませんね。
バーソさんのおかげで理解できましたけど。
「とりわけ」ってあるからには芥川さんのヒーローへの憧憬が
逆に感じられます。芥川さんが自死したのは将来に対する不安
のためだったとか、なんかで読みました。
ピカソは結構えぐいこと言ってます。
「昔、母は私にこう言った。
お前が軍人になれば、将軍となるでしょう。
修道士になれば、法王となるでしょう。
そして私は画家となり、ピカソとなった」

2017/04/29(土) |URL|エリアンダー [edit]

Re: こんにちは

エリアンダーさん コメントありがとうございます^^)
 芥川、好きですね。私にはない知性・才能を持っているのと、ああいう風貌は憧れです。そうです。ないものねだりです。(笑) 
 『悪魔の辞典』は芥川が日本に紹介したのだそうですが、『侏儒の言葉』の中には同様の面白い警句がいろいろありますね。
 「あらゆる神の属性中、最も神の為に同情するのは神には自殺の出来ないことである」は、バーソの嗜好に合わせていただいたようで、恐縮です。確かに神は不死なので自殺はできないはずです。ただし、
 ニーチェは「神は死んだ」と言ってました。
 神は「ニーチェは死んだ」と言い返していました。(笑) 
 これ、『夏への扉』になかったですか。

 他にも「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わなければ危険である」とか面白い警句もありますが、有名なのは大抵どこかで論じられているので、私は、短くて、ひとが採り上げてないようなのを選んでいます。というよりネタに困っている時の紙頼みとして、採り上げているというのが実情です。(笑)

> 「とりわけ」ってあるからには芥川さんのヒーローへの憧憬が
逆に感じられます。

 そうですか。この意見には同意します。とりわけヒーローになりたくないというのは、逆説的に、なりたいと言っているのでしょうか。ヒーローには十分なってると思うのですが、まだ足りないのでしょうかね。

> そして私は画家となり、ピカソとなった」
 これ、すごい自信の言葉ですね。そうなれたのは、母親の教育のせいもありましたか。家庭環境に恵まれているというのはいいですね。

2017/04/29(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

最上≧希望≧最悪

 同感ですな。十億円もの大金持ちたくないけど。百円にも困る生活は御免であります。やっぱり持つなら九億九千九百万円だよね。うん。多くは望みません。え゛、ふざけるな?ごめんなさい。多すぎますよね。八億八千八百万円で手を打ちます。あわわ、また腐った玉葱が。
 人間満るを知らねばなりません。え゛、
それを言うなら足るを知るだ?いやいや、足りるだけではちと寂しい。ちょと位余計にあった方が嬉しいじゃないですか。でも天井知らずに欲張ったところでしょうがない。何処かでこんなもんだよと言えればそれが幸せさー。なので七億七千七百万円・・・くそー、今度は完熟しすぎトマトが飛んできやがった。誰だ。
 人間、あくせく働くばかりが人生ではありません。働くのは飽くまで生活の為。趣味が会社だなんてつまんねーやろーは一生働き蟻おやんなさい。わたしゃキリギリスで結構です。どうせ冬が来ればどちらも死ぬ(笑)さて、遊びに行こうかな。え゛、休み無い?日曜日だけ?嫌なら百円に困れって?
 鬼だぁぁぁ。

2017/04/29(土) |URL|miss.key [edit]

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2017/04/30(日) || [edit]

Re: 最上≧希望≧最悪

miss.keyさん コメントありがとうございます^^)
 おや、miss.keyさんが銅管というのは珍しい。私は、できれば銀管がいいです。金管は望みません。食べてさえいければ木管でもいいです。そして最後は木棺に入り、灰さようなら。

 世の中、貧しいからこそ盗みやひったくりが起きる。精神が卑しくなり、ひとに優しく親切にすることまで気が及ばなくなる。諸悪の根源はカネ。カネが足りないこと。
 ではなんで貧しい人が居るのかと言えば一部の人たちにカネが集中していてアンバランスになっているから。しかし自由主義国家では、そうなるのは必然のようなもの。いろいろ規制しても人間の欲望がある限り無理。だからアーミッシュのようにキリスト教的な集団生活をしよう、あるいは精神的に俗世から離れた意識をもって生きようということになるのでしょう。

 かつて日本人のサラリーマンの多くは、会社のために必死に働いていました。家族も顧みず、休みの日も遊ばず、仕事仕事。それが当たり前でした。今は少しは意識が違ってきたものの、やはり宮仕えは大変。自分だけ抜けることができません。

 私もキリギリスで結構というより、むしろそのほうがいいと思いますね。真面目に働かないのがいいのではなく、たとえ貧しかろうと自分の好きなことをして自分の人生を自分なりに楽しむ。嫌々渋々働き続ける人生よりも、そういうほうがいいと思います。ただし、もちろん冬が来ても、ひと様の世話なんかには絶対ならない。そんな認識と覚悟は必要ですが。

 私は何十年も年中休み無しの経験者。miss.keyさんはいま相当忙しそうですが、からだを壊さないように頑張ってくださいよ。

2017/04/30(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: タイトルなし

鍵コメsさん コメントありがとうございます^^)
 子供たちはお母さんの携帯になりたいと思っているですか。お母さん方も、あの小さな画面がおもちゃになってますからね。私のスマホなんか輝度を最高にしても、昼間の野外では画面が暗くてよく見えませんし、歩きながらでもぜひに見たいというものはないですが、何をそんなに熱心に見ているのかと思います。あれを考え出した人は頭がいいですね。

 エリアンダーさんから教えられたジョークを思い出しました。
 「今度生まれ変われるのなら、松坂慶子の赤ん坊になりたい。
そして母乳で育ててほしい」と遠藤周作が言ってたそうです。(笑)

2017/04/30(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

わはは…アレクサンダー大王の親戚筋にエペイロス国のピュロス王がいました。
彼は幼い頃から大王に憧れ、王位に就くと「わしはアレクサンダーの如き英雄になりたい」と、ローマやギリシャと戦争を始めました。
度重なる戦争の為に、国民が窮乏しているのを見兼ねた臣下が王に言いました。
「王はなぜ戦争をなさるのですか?」「アレクサンダーの様に世界を征服したいからだ」「世界を征服してどうなさるのですか?」「そうさな…周りに美女を侍らせてゆっくり世界を眺めたい」「もう、王はそれをなさってるではありませんか}
(本来の歴史書には、もっと複雑な禅問答が延々と続きいてゆきます)
彼は、臣下の忠告を聞かずに野心を燃やして戦争を繰り返した挙句、ギリシャに遠征している最中に、片田舎で部下に裏切られて死にました(笑)

2017/04/30(日) |URL|sado jo [edit]

陽炎は見えるけれどみえない

お早うございます
おいらはかつてブログに『還る』をかきました

東(陽の昇る方向)を目指し
どんどん進んだのです
海を渡り大陸を横断してまた海を渡りました
どんどん、どんどん、先を急ぎました
突き当たりました
木の壁があります・・・・
なんと我が家の勝手口でした

これって悟空のお話に似ていませんか?

おいらはただの酔っ払い
エリアンダーさんは『京』を持つ頭脳
風子さんは地球をまるごと飲み込んだつちのこ
miss key さんは鞍馬天狗
(これについては後日釈明をいたします)
そしてバーソさんはまさしく哲学者

蟻の一穴
ミズスマシは水面(みなも)を滑空し
鷗はコンダクターのように風を操り
蜘蛛はミクロンの糸で自らを支える

哲学とは
何事にもくじけない精神を育むもの
なんびとにも犯されない『こころね』の礎
宇宙の全てをもっても解き明かすことのできない
摩訶不思議なもの・・・

因って(ところで)
バーソさんッて!誰?
あはは。

2017/04/30(日) |URL|はしびろこう・ウナ [edit]

Re: タイトルなし

sado joさん コメントありがとうございます^^)
 ピュロス王。戦いが非常に巧かった王ですね。「もう一度ローマ軍に勝ったら、我々は壊滅するだろう」と言ったのが有名になったので、大局的に状況を判断できた。頭もかなり良かったのでしょう。男は得てして名誉や面子にこだわり、意地を張るものですから。

 しかしかなりの賢さを持っている人でも、野望という権力欲は割に合わないことには気付かない。野心とは、能力のある男のアキレス腱のようなものですね。旧約時代のサムソンという大力無双の男は女が弱点。隣国の歴代の大統領はカネが弱点。英雄は自分の弱点をわきまえないといけません。もっとも、わきまえにくいので弱点なんですが。

 自分がナンバーワンになったら、それを維持したいと思う。そのためには親しい人さえ排除する。権力とは、しがみつくものなり。哀れなものなり。英雄が守りに入り、汲々とする状態になった時点で、英雄の資格・条件を失っています。
 町の自転車屋から自動車会社のトップにまでなったが、自分の考え方の間違いを認め、自分に反対した人に社長職を譲った本田宗一郎なんて人は、英雄の資質を持っている人のように思いますね。いまのホンダはかなり社風が変わったように思います。

2017/04/30(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: 陽炎は見えるけれどみえない

はしびろこう・ウナさん コメントありがとうございます^^)
 東へと東へとどんどん進んだら家の勝手口に突き当たった。そうですか。ウナさんのお宅は、午前中は日当たりがいいということが理解できました。悟空は、地球の果てに行ったら釈迦の掌中だった。世界の果ても人肌で温かいもんだあ、と理解したのじゃないでしょうか。ウナさんの場合は、焼酎も人肌がよろしいですかね。あはは、冗談冗談です。

 さて、ではウナさんはどんな人か。これが非常に難しいですね。おそらく皆さん分からないと思います。かなりふざけているようで、深い。深いようで、かなり駄洒落が多い。怖そうで、優しそうですから。(笑)

 でも、これで、ひとつ分かりました。まず詩文のほうを示します。
> 蟻の一穴
ミズスマシは水面(みなも)を滑空し
鷗はコンダクターのように風を操り
蜘蛛はミクロンの糸で自らを支える

 そうです。詩人です。痴人の愛じゃありません。十五の小娘なんぞには見向きもしません、多分。(笑)
 おっと脱線しましたが、上記の詩。一行目の蟻の話がやや異質で、意味をちょっとつかみかねますが、その下の三行は、イメージが雄大で、意識が軽やかで、繊細で、いいですね~。なにごとにも囚われない自由な精神志向を感じます。あ、いや、ひょっとして蟻の一穴とは、よって天下の破れを知るということで、人はそれぞれに自分の世界(悟り)を持っている、もしくは知っている、というようなことでしょうかね。

 ところでミズスマシですが、すなわちミズを差すようでスマンことですが、私、哲学なんて高尚なものとは交渉がない者ですので、公称でも駄洒落まじりのブロガーなどと言ってはいませんが、でも、まあ、そう思っていただければより適切かと思っています。

2017/04/30(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2017/04/30(日) || [edit]

鍵コメさん コメントありがとうございます^^)
 私も最近から、d-マガジンを購読しています。amazonのキンドルも試したのですが、ダウンロードに時間が掛かって、私には向いてないことが分かりました。私の場合は「PC21」「週刊アスキー」「CAPA」「ベストカー」「CARトップ」がメインですね。それとスクープの多い「文春」とか。]いずれも、ほとんど見出しだけの流し読みが多いですが、本屋で無料立ち読みしてるような気分です。(笑)

2017/04/30(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

長嶋さん、花屋さんですか、いいなあ。
ひもになりたい・・・もいろいろ考えてみたのですが
答えを見て、大笑い。

人生は中庸がいい。
私も、この中庸の下のほうの隙間をねらいたい。

2017/05/01(月) |URL|森須もりん [edit]

Re: タイトルなし

森須もりんさん コメントありがとうございます^^)
 森須さん、日々かなり忙しそうなのに、毎回すみませんね。
 森須さんも花屋をしてみたいんじゃないですか。花が好きな人は、色もきれいで、香りもよくて、世話は気を使うでしょうが、楽しい仕事でしょうね。でも長嶋さんが野球界に行ったのも、その息子が野球で駄目だったが芸能界では良かったのも、みんな意味があると思いますね。

 人生は中庸で行く人もいれば、そうでない人もいます。それぞれ、やはり意味があると思いますよ。「この中庸の下のほうの隙間」ですか。隙間というのが面白い。隙間なら大抵どこにでもあって、一人ぐらいなら入れますから。

 人生は、主役もよし、脇役もよし、端役もよし、食べて、生きていければそれで良し、とまあ、私は本当にそう思っているのですけどね。
 森須さんは毎日いろいろと大変でしょうが、頑張ってくださいね。

2017/05/01(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2017/05/05(金) || [edit]

Re: タイトルなし


鍵コメeさん コメントありがとうございます^^)
 あはは、やはりそうでしたか。第六感が当たりました。
 普段はあまり当たらないのですが。

2017/05/05(金) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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