「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 吉宗の巧みな大奥の改革と、使徒パウロの巧みな懇請の手紙。 

「企て」と「企み」。
読むのに一瞬、戸惑わなかったでしょうか。
「くわだて」と「たくらみ」。
「企て」は単に計画のことですが、「企み」には悪い意図が含まれています。

今回は、徳川八代将軍の吉宗が巧みに企んだこと、
聖書からイエスの使徒パウロが巧みに企てたこと、その二つを書きました。
秘訣は、相手を“いい気分”にさせることですが、両者のやり方はまるで違います。

83qh.jpg 出典

後半の聖書のほうは信仰話や教訓話ではないですが、長いのでスルーしてもいいですよ。
でも使徒パウロの私的な手紙は、素晴らしく巧みで、惚れぼれするほど名文ですよ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.徳川吉宗は、難しい大奥のリストラを巧みに進めた。

吉宗といえば「享保の改革」で知られる将軍だが、聖域である大奥の改革にも着手した。
大奥には千人ほどの女がおり、経費が幕府の年間予算の4分の1にも及んでいたからだ。

吉宗は、25歳以下の容貌の優れた奥女中を選び出し、書面に書き出せと年寄に命じた。
大奥は大騒ぎになり、自薦他薦が殺到し、名簿に載ると決まった家では前祝いをした。

だが名簿が提出されたら、吉宗は全然目を通さず、選ばれた美女らに暇を出せと命じた。
美女は大奥を出ても売れ口には心配ないが、醜女のほうは困るだろう、というわけだ。

まともにクビと言えば反発を食らっただろうが、美しい女は帰れと言ったので美女らは
文句の言いようがなかった。うまく女の虚栄心をくすぐった巧みなリストラ策である。

41qh.jpg 出典
“The Sacred Treefolks” by Zakfuego (The Photoshop contest)

この話は真実で、吉宗の侍講・室鳩巣が弟子に送った書状の中に記されているそうだ。
倹約の美談のようにも見えるが、吉宗はあまり美人好みではなかったという話もある。
(NHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』第26話「美女お断り」1995年で扱われたそうです)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2.使徒パウロは、逃亡奴隷を許してほしいと巧みに勧めた。

イエスの使徒は田舎の漁師などが多かったが、パウロは例外的にエリート教育を受けていた。
彼の書いた『フィレモンへの手紙』は非常に説得力があり、新約聖書の中に収められている。

〔背景〕当時のローマの奴隷制度では、主人は逃げた奴隷に厳しい処置をすることができた。
そんな時代、パウロは知人(主人)に宛てて、逃亡奴隷を許してほしいと執り成しをしている。

これは使徒パウロが獄中で書いた、聖書では珍しい“個人的な手紙”です。
以下、「わたし」=手紙の書き手パウロ、「あなた」=主人フィレモン、「オネシモ」=逃亡奴隷。

●まずは相手を客観的・主観的に褒め、良い土台を築いている。

4 わたしは、祈りの度に、あなたのことを思い起こして、
いつもわたしの神に感謝しています。

(最初に相手に対して親密感を持っていることを示し、論議のための良い土台を築いている)

5 というのは、主イエスに対するあなたの信仰と、
聖なる者たち一同に対するあなたの愛とについて聞いているからです。

(まず相手の良い評判を聞いて知っていると言って、客観的な観点で褒めている)

7 兄弟よ、わたしはあなたの愛から大きな喜びと慰めを得ました。
聖なる者たちの心があなたのお陰で元気づけられたからです。

(相手のお陰で私は元気づけられていると言って、今度は主観的な観点で褒めている)

1qh.jpg 出典
“Baucis and Philemon” by Arthur-Rackham 1928

●下手に出て、相手の愛に訴えている。
8 それで、わたしは、あなたのなすべきことを、キリストの名によって
遠慮なく命じてもよいのですが、
9 むしろ愛に訴えてお願いします。

(パウロはイエスに任命された使徒なので、その権威によってフィレモンに命令できたが、
そうはしないで、相手の愛に訴えている。愛は、誠実な人には効き目があるのだ)

年老いて、今はまたキリスト・イエスの囚人となっているこのパウロが、
10 監禁中にもうけたわたしの子オネシモのことで、頼みがあるのです。

(パウロは「年老いて」ローマ政府の「監禁中」であることを言い、相手の同情心に訴えている。
奴隷オネシモは今は霊的な子つまり信者になったので以前とは違う者だ、と擁護している)

11 彼は、以前はあなたにとって役に立たない者でしたが、
今は、あなたにもわたしにも役立つ者となっています。

12 わたしの心であるオネシモを、あなたのもとに送り帰します。

(以前は役立たない者だったが、今では信者になり、役立つ者になったと保証している。
オネシモの名は“役立つ”の意。パウロは掛詞で冗談を言い、硬い話をやわらげている)

31qh.jpg 出典
“Baucis and Philemon”

●相手の自尊心に気を配っている。
14 あなたの承諾なしには何もしたくありません。
それは、あなたのせっかくの善い行いが強いられたかたちでなく、
自発的になされるようにと思うからです。

(許すか許さないかは相手に決定権があると言い、相手を立てながら、善行を励ましている。
そして奴隷に逃げられた相手が苦々しく思っているだろうことに、共感と理解を示している)

●神の摂理という大きな視点を訴えている。
15 おそらく彼がしばらくあなたのもとから引き離されていたのは、
あなたが彼をいつまでも自分のもとに置くためであったかもしれません。

(オネシモは逃げたゆえに信者になったので、同じ信者である主人のもとに帰れば長く働ける。
だから今回の逃亡事件は神の摂理である、と相手に信仰の目で見ることを勧めている)

16 その場合、もはや奴隷としてではなく、奴隷以上の者、つまり愛する
兄弟としてです。オネシモは特にわたしにとってそうですが、
あなたにとってはなおさらのこと、一人の人間としても、主を信じる者
としても、愛する兄弟であるはずです。

(オネシモは今では奴隷以上で、愛する兄弟だと言い、信仰の仲間意識を持つよう勧めている)

63qh.jpg  出典
“Baucis and Philemon”

●相手が損をすると感じないように気を配っている。
18 彼があなたに何か損害を与えたり、負債を負ったりしていたら、
それはわたしの借りにしておいてください。

(オネシモは盗みをして逃げたのかもしれない。パウロは賠償を保証しているのだが、
これには、パウロも自己犠牲を払うから、あなたもそうできるはず、という含みがある)

19 わたしパウロが自筆で書いています。わたしが自分で支払いましょう。

(パウロは眼が悪く、手紙は代筆が常だった。自筆で書いたとは願いの真剣さを示す)

20 そうです。兄弟よ、主によって、あなたから喜ばせてもらいたい。
キリストによって、わたしの心を元気づけてください。

(怒るべき理由とプライドがあれば許すことは難しいが、でも主のため、キリストのため、
パウロの心のため、と大義を言われると、大義のためなら許そうかという気になれる)

●最後に、信頼していることを示し、決断を相手に委ねている。
21 あなたが聞き入れてくれると信じて、この手紙を書いています。
わたしが言う以上のことさえもしてくれるでしょう。

(相手を信頼し、相手の自尊心をくすぐり、相手の愛に訴え、話を終えている)

88qh.jpg 出典
“The Old Woman in the Wood” Arthur Rackham(1867 - 1939)

「わたしが言う以上のことさえもしてくれるでしょう」とは、ハートに来る決め言葉だろう。
パウロから丁寧に頼まれたフィレモンは、おそらく喜んで奴隷オネシモを許し、再び獄中
のパウロのもとに送り返し、パウロが殉教の死を遂げるまで仕えさせただろうと思われる。

パウロは、まず相手のフィレモンを十分に褒め、次に論理的に自分の願いの正当性を言い、
しかしながら論理で攻めまくるのではなく、相手の親切心や同情心や友愛などの情に訴え、
さらに負債があれば自分が代わりに支払うと保証し、相手も自己犠牲を払うことを期待し、
この願いは真剣であることを事例を挙げて訴え、最後は相手を信頼してる、と結んでいる。      
        
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なにか自分の意見を述べることに適用させるなら…
議論では、とかく自分の論理だけを訴えて、相手の感情を気にしていないことがあります。
言い方と言葉づかいにも気を付けないと、自分の言ってることは正しくても、相手の心を
傷つける結果になれば、折角の建設的な話し合いが醜悪な論争の原因になってしまいます。

アメリカの探偵小説の主人公とその友人のように、互いにウィットを利かせた軽口を叩き
合うような会話が好きなんですが、私の場合は、すぐ駄洒落が出てくるのが困りものです。

●補足:イグナティオス(AD35-107)の書簡に「エペソの監督オネシモ」という名がある。
この監督オネシモが逃亡奴隷だったオネシモだとすれば、パウロが各地の教会に送った
手紙はオネシモが収集し、その際、自分のことを書いたフィレモンへの個人的な手紙も
その中に含めたので、こんな個人的な手紙が聖書正典になったのだろうという説がある。

●画像(3-5枚目):バウキスとフィレモンは、ギリシア/ローマ神話に登場する老夫婦。
二人は、旅人に身を変えた神を心を込めて歓待した報恩として、洪水から命を救われた。
そすて二人が相手の墓を見たくないと望んだため、死後に一対の大木に姿を変えられた。

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なるほど、パウロは論理的でも、相手に訴えることができる。
そうですね、パウロが実際には、キリスト教を作って、世界宗教にしたと言えまして、イエスは当然、ユダヤ教徒で、ユダヤの神に祈りを捧げていた訳ですから、ユダヤ的律法主義からは脱していたと言えますが、新しい宗教を作るつもりはなかった。と思います。
新約聖書は、まず、パウロ書簡が出来て、その後、福音書ができた訳ですが、イエスは、ナザレの大工の子として生まれたけど、旧約聖書に、救世主はベツレヘムで生まれる。と書いてあるから、福音書は、イエスが、ベツレヘムで生まれたように書いてある。
パウロが、イエスをどう、描いていたのかもっと調べたいですね〜。

2016/11/12(土) |URL|oki [edit]

巧みですね

バーソ様
おはよう御座います。

吉宗の話はあまりにも有名ですね。
吉宗が悪人なら美人をルソン等に売り飛ばしていたでしょう。
そうすると一石二鳥ですから。
パウロの話は長くて読めませんでした。
私がフィレモンだったらパウロの話を聞きながら寝てしまったかも知れません。(笑)
それにしても番号が飛んでいるのは何ででしょう。
聖書の一部抜粋だからでしょうか。

愛新覚羅

2016/11/12(土) |URL|aishinkakura [edit]

まず、木の彫刻のページを見てしまいましたぁ。
美しい! 素晴らしい!……で、その中から美女を選択したバーソさんの感性と、本日のお題のギャップに∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!……。

吉宗の企てに“あっぱれ!”

パウロの『フィレモンへの手紙』は、
“思いや想いを伝える手段として”は最高で、ある意味、脅威的かも……。

褒め → 自分の願いの正当性を言い → 情に訴え
保証し → 相手を信頼していると結ぶ。

この順番の何が変わっても、事はうまくいかなかったと思います。
超一流の指揮者とオーケストラによって演奏された
名曲にも似て、感情のクライマックスへの誘いテクがスゴイ!

(^_^ ;)イヤ!…テクじゃなく、やはりパウロの真心。
心からの願いに違いないと、誰もが信頼し、受容しますよねぇ。

パーソさん、今も聖書に関係した仕事とか、されてます?
組織を離れると、ふつうは聖書の内容も薄れると思いますが、
その教えを応用、アレンジできる記憶力って、すごいですねぇ。

2016/11/12(土) |URL|風子 [edit]

Re: タイトルなし

okiさん コメントありがとうございます^^)
> パウロが実際には、キリスト教を作って、世界宗教にした
 そうですね。キリスト教はパウロが準教祖と言ってもいいくらい、主要な教理はパウロがほとんど作っています。キリスト教の基本である原罪と贖いの教理は、パウロが論じたからこそ成立したようなものでしょう。この教理は聖書的に矛盾を明確に指摘できる論議ですが、誰も反論できなかったと言うか、誰もみな喜んで受け入れているのが面白いと思います。
 
 イエスはベツレヘム誕生ですが、「ナザレ人と呼ばれるであろう」と言われていることについては種々解釈があります。十分ご承知と思いますが。
●旧約に預言がある。
・イザヤ11:1に「エッサイの株からひとつの芽が萌えいで/その根からひとつの若枝が育ち」とあり、この「芽(ウェネーツェル/よく実を結ぶ)」のことを意味している。
・エレミヤ23:5 「見よ、このような日が来る、と主は言われる。わたしはダビデのために正しい若枝を起こす」とも言われている。
・ゼカリヤ6:12 「万軍の主はこう言われる。見よ、これが『若枝』という名の人である。その足もとから若枝が萌えいでる。彼は主の神殿を建て直す」ともあり、これはイエスに適用される。
●実際にその通りだった。
・イエスは3歳になる前からナザレに実際に住んでいた。
・しばしばナザレ人と呼ばれ、イエスは自分でも用いた。
・ピラトも刑柱の札に「ユダヤ人の王、ナザレ人のイエス」と書かせた。
●「ナジル人」と同義である。母音の語根は「NZR」。
士師記13:5 「その子は胎内にいるときから、ナジル人として神に捧げられている・・・イスラエルを解き放つ救いの先駆者となろう」

 それにしても後付けで強引にイエスに適用しているように見える預言的聖句は幾つかありますね。たとえばマタイ2章。
 14 そこで、ヨセフは立って、夜の間に幼な子とその母とを連れてエジプトへ行き、
15 ヘロデが死ぬまでそこにとどまっていた。それは、主が預言者によって「エジプトからわが子を呼び出した」と言われたことが、成就するためである。
16 さて、ヘロデは博士たちにだまされたと知って、非常に立腹した。そして人々をつかわし、博士たちから確かめた時に基いて、ベツレヘムとその附近の地方とにいる二歳以下の男の子を、ことごとく殺した。
17 こうして、預言者エレミヤによって言われたことが、成就したのである。

2016/11/12(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: 巧みですね

aishinkakuraさま コメントありがとうございます^^)
 この大奥の話はそんなに知られている話でしたか。私は大河ドラマは観たことがなく、日本の歴史には疎いので、知らなかったですね。
 この話は最近知ってメモしておいたものですが、聖書の話だけでは硬くなるだろうと思って、お愛想に入れたのです。
 
> 吉宗が悪人なら美人をルソン等に売り飛ばしていたでしょう。 
 ははは、日本人女性はモテるので、相当高く売れたでしょう。吉宗は美人好きではなかったそうで、まあ、いろいろ好みというのは面白いです。
 それにしても大奥というハーレムは莫大な経費が掛かっていたようで、驚きます。昔のイスラエルの王ソロモンは700人の妻と300人のそばめが居たそうで、これも大変だったでしょう。

 番号が飛んでいるのは、最初と最後の数節は挨拶なので省きました。
 途中が抜けているのは、全体を紹介すると長いので、涙を飲んでカットしたのです。とてもいい文章なんですがね。

2016/11/12(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: タイトルなし

風子さん コメントありがとうございます^^)
 ははは・・・ほんと。絵と文とギャップがありますよね。手持ちの画像がないので、著作権の関係で使えそうなものを探すのに苦労します。
 補足に書きましたが、神話にフィレモンという名の人が樹になった話があるので、その絵をパウロの「フィレモンへの手紙」の話に使わせてもらうことにしたので、自動的に他の画像も人間が樹木になった絵になりました。
 
> 褒め → 自分の願いの正当性を言い → 情に訴え
保証し → 相手を信頼していると結ぶ。
この順番の何が変わっても、事はうまくいかなかったと思います。

 ああ、よくぞまとめてくださいました。その通りだと思います。こんな上手な懇願の文章はめったにないと思います。こんな個人的な手紙が聖書正典に含められたのは、この文章の卓越性のゆえではないかと思います。
 
> (^_^ ;)イヤ!…テクじゃなく、やはりパウロの真心。
心からの願いに違いないと、誰もが信頼し、受容しますよねぇ。

 そうなんでしょうね。ただ口先だけで文章が巧いだけなら、賢い人は見抜きます。このたびあらためて読み直しましたが、あらためて感心させられました。最初、全文を引用して注解したのですが、ちょっと長いので何節か抜きました。でも抜いたところもなかなかなのですね。
 たとえば22節はこうでした。

 22節 「ついでに、わたしのため宿泊の用意を頼みます。あなたがたの祈りによって、そちらに行かせていただけるように希望しているからです」
(宿泊の用意を頼むというのは、フィロモンが信者たちのために自宅を提供していたから。パウロは監禁を解かれたらフィレモンの家に行きたいと言っているが、これは牢獄から解放されたいという願いと、相手に会いたいという意味と、実際に行ったときに元気なオネシモを確認したいという意味が含意されている)

 いまでも創世記から黙示録までの66冊の書名を暗記で順番に言えますが、聖書はだいぶ忘れました。特に章と節がまるで思い出せません。

2016/11/12(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2016/11/13(日) || [edit]

Re: タイトルなし

sさん コメントありがとうございます^^)
 あはは、企の字はすぐ読めましたか。私は自分が一瞬戸惑ったので、他の人も戸惑うのではないかと思ってしまいました。人は自分の主観で物事を考える傾向があるのですね。
 
 学校は私も同じ系統ですね。学生時代は必修科目だったのですが、その頃はまるで関心がなかったですよ。関心事は歳とともに変わりますね。
 
 「フィレモンへの手紙」はまったく私的な手紙なので、神からの霊感の書と言われる聖書の中によく含まれたと不思議な感じがしますが、そういえば旧約に収められている「ソロモンの雅歌」も男女の恋愛を描いている書なので、これもよく聖書の中に収められたものだと思います。
 
 画像は今はフォトショップがあるので、いろいろ自由にできて、いい時代になりました。素人が簡単に特撮ができるので、昔ゴジラの映画を作った円谷プロが羨ましがっているでしょう。「フィレモンへの手紙」の挿絵はうまく合うのがなくて、探すのにちょっと苦労しました。

2016/11/13(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

おはようございます

大奥1000人とは! 
40人の側室をもった徳川家斉でさえその前では光を失います。
タイムマシンで過去に戻り一人もらってこようかな。
自分は美女だと届けでる高慢な女性を選別する意図もあったと
すると家光の戦略は巧みです。
パウロの手紙、「気配り」の手本となるような名文です。
パウロでさえ、人たらし(良い意味での)の術を使ってるんですね。
秀吉とかトルーマン・カポーティなど人たらしの名人たちをふと
思い出しました。

2016/11/13(日) |URL|エリアンダー [edit]

おはようございます。

軽口コメント、失礼いたします。

私は、大奥に残り、年配で働き者のシニアアイドルを目指します。(^_-)-☆

25歳が限界なのですね~。3つ上は駄目なのですね。

2016/11/13(日) |URL|Miyu [edit]

Re: おはようございます

エリアンダーさん コメントありがとうございます^^)
 徳川家の将軍の治めた期間を見ると、初代の家康が2年ちょっと、2代目が20年弱、3代目から5代目の綱吉までが30年近くで、6代目と7代目が3年ほど。なので8代目の吉宗の前には110年以上もあります。 
 1年で美女を9人召し寄せたら千人ぐらいになります。まあ、さすがのトランプも敵わないでしょうが、あの人の奥さんは美人ですね。男は顔じゃない。才能だということを思い知らされます。
 
> 自分は美女だと届けでる高慢な女性を選別する意図もあった 
 あ、なるほど。そういう意図もあったかもしれません。女を使って取り入ろうとする賄賂大名を排除するのにも効果があったでしょうか。
 
> パウロでさえ、人たらし(良い意味での)の術を使ってるんですね。
 なるほど。人たらし。こういう言葉もありました。良い意味でそれができる人は羨ましいです。人が好くて、しかも頭がよく、魅力的だということでしょうから。
 
 トルーマン・カポーティ。『ティファニーで朝食を』。ヘップバーンのほうを思い出しますが。顔は、そんなにいい男には見えないですが、かなりの洒落者だったようですね。
 http://cache5.amanaimages.com/cen3tzG4fTr7Gtw1PoeRer/
50100271164.jpg 

2016/11/13(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

バーソさんが本当におっしゃりたいことは、

なにか自分の意見を述べることに適用させるなら…
議論では、とかく自分の論理だけを訴えて、
相手の感情を気にしていないことがあります。
言い方と言葉づかいにも気を付けないと、自分の言ってることは正しくても、
相手の心を傷つける結果になれば、折角の建設的な話し合いが醜悪な論争の原因になってしまいます。

の部分なのではないのかな、と思いますがいかがでしょう。

例えば、他人と何かの議論をする時、先方の考え方とはちょっと違うと感じた時、言い方一つでけんか腰になってしまったり、真意が伝わらなかったり、
難しいなと思う事がままありますが、
言い方一つでお互いの意見の違いを受け入れやすくなったりしますよね。
人が社会で生きていくということは、常に自他の違いを受け入れつつ検証しつつ、自分はどうなのかということを確立させていくことではないかと思うのですが、
そういう大人な態度が実は一番難しいのですね。
そうそう、私も少しは大人になりたいと思います。

ああ、そう、褒められてうれしくなって、自発的に伸びようとするのは
男も女も同じですね。

2016/11/13(日) |URL|宝香 [edit]

どちらの話もいいなあ。
ほんとにいいなあ。

吉宗のアイデアはまさしく巧み。
興味深いなあ。
選別の方法として、とても上手。

お手紙のほうは、いま、普通のわたしたちが
参考になるよう。

直接のコトバより手紙というのは
特別のものがありますね。

バーソさんのブログと出会えなかったら
こういうパウロの話は一生、知りえなかったと思います。
ありがとうございます。




2016/11/13(日) |URL|森須もりん [edit]

Re: おはようございます。

Miyuさん コメントありがとうございます^^)
 軽口もMiyuさんは得意でしたね。軽口というのは難しいんですよね。単なる軽口は、知性が薄いのと同義になってしまいますから。即座に面白いことを言える人は回転のいい人です。Miyuさんはの授業は面白いそうですね。一度聞きたいなあ。
 
 こう見えて私は口が重いほうなんです。あまり普段はおしゃべりをしませんね。ちなみに「十戒」のモーセも、口が重いと言われていました。モーセはエジプトの王の家に拾われて英才教育を受けた人でしたが、口が重いために兄のアロンという人がモーセの代弁者に任命されたほどでした。
 パウロも文章は非常にうまいのですが、彼の話し方はなってないと敵から悪口を言われていました。

 大奥は25歳以下。で、いま3つ上ですか。ははは、惜しかったですね。
 今度、吉宗に30歳まで年齢制限を上げるよう電話しておきましょう。
 ただ大奥では、サバは好まれてないようで、読んだらいけないとかの噂もあるらしいですよ。(笑)
 
 でもMiyuさんなら追い出されても売れ口はあちこちでありそうですね。学校の、通いじゃなく、住み込みの、ネコ同伴で、ネコ缶持参の教授なんてのも面白そうじゃないですかね。

2016/11/13(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: タイトルなし

宝香さん コメントありがとうございます^^)
 あらら、なんかこそばゆい。むずむずする。文体がずいぶん丁寧です。今までのコメントの中では一番敬語が使われています。なんだか別の人から言われてるみたい。ジキルの部分を出しているのでしょうか。(笑)

> の部分なのではないのかな、と思いますがいかがでしょう。
 そうですね。そういうふうに思えば、こんな駄文でも子供の話でも歌の詞でも本の一文でも何でも自分にとって益になります。
 
 でも念のために言っておきますが、特定の人を念頭に置いて書いたわけではないですよ。このパウロの手紙はすごくうまいのに、ネットでもこの点に触れている人がいないので、たまたまブログネタがなかったものですから、頭の片隅にあったことを思い出して書いたに過ぎないのです。強いて特定の人と言うなら、自分のために書いたようなものですね。
 
> 人が社会で生きていくということは、常に自他の違いを受け入れつつ検証しつつ、自分はどうなのかということを確立させていくことではないかと思うのですが、
 うーむ、また難しい言い回しを。でも確かに、他者との関係において、“自分はどうなのか”ということを追い求めていくのが人生なのかもしれません。そのために人間は地球に生まれてきたのでしょう。こうしてブログで知り合えたのも、みんな縁があって、そうなっていると思います。
 
> ああ、そう、褒められてうれしくなって、自発的に伸びようとするのは
男も女も同じですね。
 
 あはは、そうですよね。こびへつらいとかお世辞じゃあなく、本当の気持ちで褒められるというのはいいものです。コメントは有難いです。文芸批評をするときの宝香さんの文体、好きですよ。AKIRAさんに書くときの文体も、うまいと思います。

2016/11/13(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: タイトルなし

森須もりんさん コメントありがとうございます^^) 
> 直接のコトバより手紙というのは
特別のものがありますね。

 そうですね。昔はペンフレンドというのがありました。あまり会えないような状況にあるときは、文通でお互いのことを知ることができました。
 
 今はメル友。メールで簡単にやり取りできます。私の場合は、文章のほうが自分の思いを伝えやすいですが、会話がスムーズに遠慮なくできる立場と環境にあれば、むろん直接話し合うほうが便利で有利でしょう。
 
 ネットの場合はブロ友。短いコメントのやり取りでも互いに意思の疎通ができ、なんとなく心温かいものを感じられるので、このネットでの関係も顔が見えないのですが、なかなかいいものだと思っています。

> バーソさんのブログと出会えなかったら
こういうパウロの話は一生、知りえなかったと思います。

 あ、ありがとうございます。私も同じ思いです。そうですね。そう考えれば、違う立場や境遇にある人のほうがいろいろ参考になることが多いのでしょう。あまり波長の合う人だけに限定しないほうがいいのかなあ。
 いや、でも波長が合うからこそ、こうして引き合って、お互いを知ることができたのでしょうね。有難いことです。

2016/11/13(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

反乱の企て、罠の企て

「企て」は良い方にも使うんですか?募金の計画なら普通だけど、募金の企てって言うと何やら一気に詐欺っぽいですな。社屋補修の企てって言うとケチな社長に黙ってやっちまえって感じだね。すみません、私には「企み」だけでなく「企て」にも充分悪いイメージが染み付いてしまっております。
 以前、何かで読んでお話をひとつ。

 ある事務所で女性の事務員が解雇されました。女性は不当解雇だとして裁判に。女性の弁護士は裁判で所長に問い詰めました。
「あなたはこの女性にセクハラをしようとて、拒否されたから解雇したんじゃないですか。」
 所長は他の女性事務員に言い寄っていたのを調べ出したのです。ですが所長は反論しました。
「私は解雇した女性にその様な真似をした事はありません。」
 弁護士は言いました
「では何故しなかったのですか?」
 所長は答えました。
「何故と言われても、彼女は私の趣味じゃないですから。」

 はい、お判りでしょうか。セクハラしてたらしてたで不当解雇、してなきゃしてないで「趣味じゃない」ので不当解雇。まさに弁護士の詭弁に寄る企てに所長はまんまと掛ってしまった訳ですな。


2016/11/13(日) |URL|miss.key [edit]

Re: 反乱の企て、罠の企て

miss.keyさん コメントありがとうございます^^)
> 「企て」は良い方にも使うんですか?
 記事を書き始めるときに、ちらとそう感じたので、一応軽くGoogle検索で確かめたのですが、基本的には悪いだけの意味では無さそうです。でもまあ、昨今は“悪い>良い”の意味で使われるほうが多いですかね。

●大辞林第三版によれば、
企て=くわだてること。また,くわだてたこと。もくろみ。計画。

●語源は、
足を片方だけ描いたものが「止」。これに人偏が加わると、人が立ち止まった形。人間が立ち止まって思案をすることから「企」の字ができた。

●タイトルで使われている例は、
・本=「空海の企て(山折哲雄)」、「画期的な企て(岸田國士)」、「法という企て(井上達夫)」、「伊達の企て(近衛龍春)」、「生存学の企て(立命館大学)」、「生成文法の企て(チョムスキー・福井直樹辻子美保子訳)」、
「巨いなる企て(堺屋太一)」、「華麗なる企て(アンアシュリー)」、「沖縄という企て(新城郁夫)」、「京都学の企て(知恵の会編)」、「安倍政権は戦後に復讐を企てた(山口二郎)」←これは若干あるか?

・絵画=「無謀な企て(ルネ・マグリット)」
・映画=「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」
・音楽=「素敵な企て(浜口史郎)」
・団体=「劇団企てプロジェクト」 

●文例は、
「Essaisとは『試み』『企て』という意味である。これが現代のエッセイの語源となった」、「向こう見ずな企て escapade(フランス語)」、「会社独自の戦略の策定・実行を企て」、「SMAPの独立を企てた4人は恩知らずのアホ(滝沢秀明)」、「宮崎駿が企てた『火垂るの墓』クーデター計画」、「東海方面へ進出を企てた武田信玄」、「リーダーとしての企て」、「無益な企てをする」

> セクハラしてたらしてたで不当解雇、してなきゃしてないで「趣味じゃない」ので不当解雇。まさに弁護士の詭弁に寄る企てに所長はまんまと掛ってしまった訳ですな。
 なるほど。弁護士は企てや企みがうまい人間でないと出来ない商売。
 私はなんせ、ひとがいいもんで、ひと様を引っかけるなんて、ちょっと出来ません。というより、肝心の頭が問題で、出来ません。(笑)

2016/11/14(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

リンクありがとうございました^^

えぇ、一作目を観た時「あっ!これは並のSFアクション映画じゃない…何か哲学的なテーマが込められている」
元映画人の直感とでも言いますか?で…二作目の「リローデッド」を観てその真意を理解しました。
現実的には、0か1かの2進法で成り立つコンピューターに「愛」と言う曖昧な概念を理解させるのは不可能なんですが。
10進法に進化したら或いは?…でも、それじゃ曖昧な答えしか出さない機械となり、コンピューターでは無くなります(笑)
こうあって欲しい…と言うウォシャウスキー監督兄弟の願望が生み出した作品なんでしょうね。

リンクありがとうございました。こちらもリンクさせていただきました^^
古くからの付き合いのお客様も多い手前、32番目くらいでなにとぞご辛抱下さいませ(笑)

2016/11/19(土) |URL|sado jo [edit]

Re: リンクありがとうございました^^

sado joさん コメントありがとうございます^^)
 映画はテレビのスターチャンネルで観ることがほとんどなのですが、じっくり2時間座って観ることがあまりないので、「マトリックス」も最初から最後まで、通して観てないのです。最初だけ、途中をちょっと、あるいは最後のほうだけを観たりで、こま切れ視聴で観ました。
 そのせいと勘がよくないせいで、何でもおおむね精神世界的な考えにすぐ結びつける傾向があるくせに、最初はこの映画の製作意図がわからなかったですね。
 
 コンピュータに愛が分かるのか。分からないじゃないですか。愛こそが人間を人間たらしめている本質だからと思うからです。
 でも愛を何とかしてデジタル化し、分析し、掌中のものにしたい。これは人間が愛こそが永遠のテーマだと考えているせいでしょうか。映画人は面白い発想をし、その表現方法を考えるものだと思います。
 
 リンクの件。拙ブログでのリンク一覧では文字数の多い順に入れているので2番目に入りましたが、よく見たら古い友人エリアンダーさんのブログ「夏への扉」とは横幅が同じなのですが、こちらのほうが文字量が多いゆえに順序を逆にさせていただきましたよ。悪しからず。

2016/11/20(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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