「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 萩原朔太郎の『死なない蛸』は、意識が怨念になっている。  

僕はタコ君である。イカくんではない。
イカくんは噛むほどに味が出るイイやつではあるのだが。

僕はタコさんウィンナーとか言われ、お弁当箱の中では、かわいい存在だが、
映画や小説の中では、ひっぱりだこの超絶的スターである事をご存じだろうか。
大抵はすっぴんのまま、あらゆる悪計を巡らすところの蛸はすなわち僕に他ならないのだ。

例を幾つか挙げよう。北欧では伝承の海の怪物「クラーケン」として出没し、
ハバマ諸島近海ではノーチラス号に襲い掛かり(1)、キング・コングの頭に噛み付き(2)
メガ・シャークと死闘を繰り広げ(3)、怪しげな宇宙人として地球人を驚かせ(4)
幽霊船「フライング・ダッチマン号」の不死身の船長になり(5)
おもろいプロボクサーになり(6)、タコ社長と呼ばれ(7)、大王イカ君と間違えられ・・・
八面八臂、口八丁手八兆の大活躍をしてきたのだ。

それなのに、その強い僕でも完璧にタコにされるほど精神力がべらぼうに物凄い蛸が
居るのである。萩原朔太郎の「死なない蛸」っていう、スカンタコなヤツなんですがね。

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①Vingt mille lieues sous les mers, de Jules Verne Gravure Henri Théophile Hildibrand (1870)

※1::ジュール・ベルヌ『海底二万里』。 ※2:1962年の東宝の怪獣映画『キングコング対
ゴジラ』。 ※3:2009年アメリカのビデオ映画『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』。
※4:H.G.ウェルズ『宇宙戦争』、2010年イギリスSF映画『モンスターズ/地球外生命体』。 
※5:『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』のデイヴィ・ジョーンズ船長。 
※6:元日本フライ級チャンピオンのタコ八郎(本名は斎藤清作)。 ※7:山田洋次原作・
監督の映画『男はつらいよ』のタコ社長(桂梅太郎)。

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『死なない蛸』 萩原朔太郎


ある水族館の水槽で、久しい間、飢えた蛸が飼われていた。地下の薄暗い岩の影で、
青ざめた玻瑠
(はり)天井の光線が、いつも悲しげに漂っていた。

だれも人々は、その薄暗い水槽を忘れていた。もう久しい以前に、
蛸は死んだと思われていた。
そして腐った海水だけが、埃
(ほこり)っぽい日差しの中で、
いつも硝子
(ラス)窓の槽にたまっていた。

けれども動物は死ななかった。蛸は岩影に隠れていたのだ。
そして彼が目を覚ました時、不幸な、忘れられた槽の中で、
幾日も幾日も、恐ろしい飢餓を忍ばねばならなかった。

どこにも餌食がなく、食物が尽きてしまった時、彼は自分の足をもいで食った。
まず、その一本を。それから、次の一本を。
それから、最後に、それがすっかりおしまいになった時、今度は胴を裏がえして、
内臓の一部を食いはじめた。少しずつ、他の一部から一部へと。順々に。

かくして蛸は、彼の身体全体を食い尽くしてしまった。外皮から、脳髄から、
胃袋から。どこもかしこも、すべて残る隈なく。完全に。

ある朝、ふと番人がそこに来た時、水槽の中は空っぽになっていた。
曇った埃っぽい硝子の中で、藍色の透き通った潮水
(しおみず)と、
なよなよした海草とが動いていた。そして、どこの岩の隅々にも、
もはや生物の姿は見えなかった。
蛸は実際に、すっかり消滅してしまったのである。

けれども、蛸は死ななかった。彼が消えてしまった後ですらも、
なおかつ永遠にそこに生きていた。古ぼけた、空っぽの、忘れられた水族館の槽の中で。
永遠に――おそらくは幾世紀の間を通じて――
或る物凄い欠乏と不満を持った、人の目に見えない動物が生きて居た。


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②南極で発見された、氷点下でも有効な毒を持つ新種タコ(オーストラリア調査)

☆昭和14年刊行の散文詩集『宿命』の中の一編(表記を一部変えています)
最後の段落の「そこに」は、底本では「・」の傍点が付いています。


★朗読:『死なない蛸』 ニコニコ動画 (音声のみ2分52秒)→クリック


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
蛸の体が消滅したあとは、欠乏と不満だけの意識が残っていた。
「死なない蛸」の話、なんだか恨み節のようにも思えるのだが、この「蛸」を
作者に当てはめるなら、作家には自分の身を削ってまでも解決し昇華したい本質的な
「欠乏と不満」感があり、たとえ作家自身が忘れられようと死んでしまおうと、
その芸術性の高みを極めたいという意欲なり意識は「見えない動物」として生き続けるほど強い、
ということだろうか。

「つまらない仕事でも面白がって工夫すると必ず誰かが見ていてくれる」。
作詞の達人・阿久悠は、サラリーマン時代、回ってきたつまらないタコ(捨て)の
仕事でも懸命に工夫をこらした。そうしたら、その努力を見ていてくれた人たちが
何人もいて、氏を新しい仕事へと連れていってくれ、そこでまた氏が工夫をこらすと、
それをきっかけにさらに面白い仕事へと誘ってくれたのだそうだ。
(新潮社『清らかな厭世』139頁)

自分の人生をどう見るか。それで未来はかなり変わってくるようだ。
蛸が自分の口で自分の胃袋、脳髄まで食ったという発想は、2次元のメビウスの
輪を3次元に拡張したクラインの瓶を思い起こさせる。表の世界と裏の世界は、
無限ループになっていて、つながっている。怒って、笑って、泣いて、喜んで、
そして生まれて、死んで・・・を人は、人類は歴史の最初からずうーっと繰り返している。

たとえ世間的に認めらないとしても、いま生きる生命のエネルギーがあり、
身体を使って活動できているなら、それだけで非常にありがたく、幸いなことではないだろうか。

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③歌川国芳 『蛸と熊の相撲』


と、また耳タコの話になりそうなことをおもんぱかり、話は尻切れトンボで終わります。

~~~~~~~~「この世は闇だ」の23秒付録。スミません。~~~~~~~~


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☆資料:青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/1790.html
☆画像:①http://www.crdp-strasbourg.fr/je_lis_libre/ ②http://karapaia.livedoor.biz/archives/51764893.html・http://www.telegraph.co.uk/earth/earthnews/7904585/Octopus-with-venom-that-works-in-free
zing-temperatures-discovered.html ③http://blog.livedoor.jp/darkm/archives/51003710.html

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タコ

バーソ様
おはよう御座います。

今回はまた変なものに着眼なさいましたね。
タコというと「このタコ!」などとタコにとっては不名誉な
印象ですが、その生命力は凄いものですね。
魚嫌いな私でもなぜかタコとイカは好きです。
したがって回転寿司でも困りません。
タコを食べる国はそう多くないと聞いていますが日本人は
うなぎ同様に資源を食い漁りタコも国産は少なくアフリカ
マダカスカル産が多いのが現状です。
食べても身体のなかで生きていられたら気持ちが悪いです。
ホラー映画のように腹から足が出てきたら最悪です。

愛新覚羅

2014/08/23(土) |URL|aishinkakura [edit]

おはようございます。
🐙。

昔オールドミスばかりの宣教師に、アメリカ人男性がやってきて。それが、何だか、私達を未開人みたいに扱って、数学だって、文学だって、やつよりはましなはずの吾らに、、ただ、彼と同じようにしゃべれないだけで、お前、では日本の文語文よめっかっていったいぐらいこばかにしてて、彼はいいひとだとおもってたらしい。

蛸はとるけど、、こわいって、鱗の無い魚だから?って聞こうかと思ったけど、、あいてにもしたくなかった。

記念品、タコにしたかったのに、、面白いもの好きだったから、御寿司の蛸の模型起こりたかったのに、、なんだか、いいもの記念位送ったみたいでしたよ。

文作って、本読めない、タコみたいに自分を食べてるみたいな日々。
そろそろ、何してるんだろうかと思うようになってきました。

2014/08/23(土) |URL|hippopon [edit]

aishinkakuraさん ありがとうございます^^)

私は、タコは、顔も怖ろしいですが、足が8本もあるのが怖ろしいです。
昆虫も足が6本もあるので怖ろしいし、といって、足が無いのも怖ろしいです。
生のタコは、さわれません。好き嫌いはないのですが、寿司屋ではまず食べません。
でも、タコ焼きは平気で食べるので、結局、姿が見えなければいいみたいです。

タコの吸盤は自分の体にはくっつかないそうで、原理はよくわかってないようです。
タコが自分の触腕を食べる話。じつは食べたタコは数日以内に死亡するそうですね。
腹からタコが出てきたら、ああ、こわ。夢に出てこなければいいのですが(笑)。

2014/08/23(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

hippoponさん ありがとうございます^^)

>昔オールドミスばかりの宣教師に、アメリカ人男性がやってきて
旧約聖書では、タコは鱗がないので食べてはいけないとされています。hippoponさんは宣教師だったのでしょうか、あるいは学校がカトリック系だったのでしょうかね。
よく何でもご存知ですね。感心します。

>文作って、本読めない、タコみたいに自分を食べてるみたいな日々。
いいえいいえ、ウォーキングでおみ足を丈夫にして、さらに、あんなに多彩に知識が湧いてくるのであれば、自分を食べるどころか、脳細胞が増加しているのじゃないですか。

私は、hippoponさんの話になかなか付いていけないので、まず難解な単語の意味を調べてから、文章全体を読むようにしていますが、半分も理解できているかどうか。
でも、いい勉強になり、おかげさまで頭の劣化防止には役立っているようです。

2014/08/23(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

そんな、、
あふ~~

泣いちゃうかもしれない。(◎_◎;)
単語。。
説明した方がいいのかしらん?
まどってしまう、。。

2014/08/23(土) |URL|hippopon [edit]

タコの刺身は美味い

 スーパーに生鮮食品売り場にタコの胴体と足が並んでいた。足はg398円、胴体はg98円。どちらを買うべきかは明白だ。足の吸盤の歯ごたえは捨てがたいが、胴体は胴体でとても美味いのである。
 しかし同じタコとして生まれながら、方や高値、方や捨て値で売られるのである。これはタコとしては悲しい事だろう。え、それ以前に獲られた事が悔しい?うーん、怨念が渦巻くスーパーの棚。

2014/08/23(土) |URL|miss.key [edit]

こんにちは

「死なない蛸」タコの不死的で不気味な強さを感じる一編ですね。
萩原朔太郎は読んだことがなかったのでここで読めてよかった。
これからは「朔太郎は読んだことがあるよ」って人に言えます。(笑)
朔太郎の娘が書いた「蕁麻の家」にはちょっと情けない朔太郎の
実像が描かれています。
タコってストレスがあると自分の足を食べることがあるらしいですね。
足のないタコをみたら、それはストレスに晒された繊細なタコなのかな。
youtubeには自分の尻尾を食べるヘビの動画がたくさんアップされてます。
背景の歌川国芳の漫画って妖しげで、色がきれいで現代にも十分に通じる
せいか展覧会が多いです。

2014/08/23(土) |URL|エリアンダー [edit]

hippoponさん ありがとうございます^^)

ああ、また私の書き方が悪かったでしょうか。
「単語」というのは、語彙が難しいという意味ではなくて、
「言葉」、すなわち「話題」が難しかった場合があるという意味で、
私は自分を卑下しながら、hippoponさんの知性を称賛しているつもりでした。

「半分も理解できているかどうか」と書いたのは、hippoponさんの奥深い話は、
その真意全てが私には通じていないだろうという意味合いも含まれています。
ですので、これもこれも私の謙遜的言い方で、hippoponさんを褒めているのです。
というわけで、泣かないようにお願いしますよ。すみませんね。

ですが、お陰様で、私の脳に若干はあるのではないかと思える知性が刺激され、
(同じ事をまた申し上げますが)いい勉強になっています。

と書いてからお宅様で返コメを見たら、まあ、お若くて元気なこと、感心しました。

2014/08/23(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

miss.keyさん ありがとうございます^^)

なるほど、蛸の説は、残念と無念と怨念が渦巻くスーパーの話でしたか。
死んでも、足と胴体とは価格差4倍。なるほど、人生には不平等があるのですね。
足は歯応えがあり、胴体には美味がある。おお、それぞれ取り得があるのですね。
miss.keyさんくらいになると、魚売り場でも、人生の真理を洞察するのですねー。
(ゴリゴリ、あるいはズリズリ)

g398円、g98円という半端な価格をなぜ付けたのか、と疑念がわきますが。
8%の消費税等を思うと、政治家には信念や理念はないのかと思いますが。
これは観念すべきなのか、祈念でもしたほうがいいのか、占いタコに聞いてみよう。

2014/08/23(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

エリアンダーさん ありがとうございます^^)

『蕁麻の家』。《いらくさ》と読むのですか。なら、トゲがある話でしょうか。
Amazonの書評を見たら、家庭の事情が相当ひどいみたいですね。
あまり、ひとの実生活がどうかといったことなどには関心がないのですが、
ベストセラーだそうで、これは読んでみようという気になりました。
早速、図書館に予約しましたよ。

志摩マリンランドのタコが、腕の数96本の最多記録を持っているそうですね。
あと4本でムカデタコです。http://labaq.com/archives/51066390.html

タコが足を食べる話は有名ですが、ヘビも尻尾を食べるとは知らなかったです。
「クラインの壺」みたいですね。最後はどうなるのか気になります。

2014/08/23(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

わぁ~蛸ですかぁーーー
朔太郎のお話は、
ホラーのようなミステリーのような、
でもちょっとエログロな妖艶なような・・・。

艶といぇば、昔、お酒の宣伝で、
若かりし田中裕子が、
「タコがねぇ~言うのよぉ」
  なんて色っぽく言うのありましたよね。
こちらの対象の「タコ」には愛を感じる。

同じ頃、友達のお姉さんが、
少し頭が禿げ上がった婚約者の事を、
「オクトパス鈴木」なぁ~んて呼んでたな。
こちらには愛どころか好意すら感じなかった。
案の定、別れてましたけど^^;

あの容姿故に、
愛着にも、不気味さの象徴にも成りえる不思議な存在。
あ、なんか女目線の偏った見方かもしれませんが・・・・・。

2014/08/24(日) |URL|レイまま☆ [edit]

レイまま☆さん ありがとうございます^^)

>でもちょっとエログロな妖艶なような
なるほど、そういう感もありますね。軟体質で不気味な姿のせいでしょうかね。
画像を検索していたら、浮世絵にもそんな絵があって、北斎も描いてましたよ。
 
田中裕子さんって、どこか物憂い、疲れたような顔をしてる女優でしたね。
これも調べたら、夫は歌手・俳優の沢田研二なんですか。初めて知りました。

コマーショルのセリフが分かる動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=80CBhHMydPQ
 「タコが言うの。 好きな娘がいるんだって。
 どうにもなんないんだって。タコが泣くのよ。」

確かにどこか「愛」を感じます。この動画の声は、ちょっと東北弁のような
イントネーションがありますね。それが優しい感じに聞こえるのでしょうか。
私も女性から、「タコ」とか「バカ」とか一度でいいから言われたかったな。

レイままさんは、発想にいつも広がりがありますねー。すごい。(^^)v

2014/08/24(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

地中海の

太陽のまぶしさに 目をさまし
 海辺の宿をとったことを思い出す・・・

 きらめく波間に 海の色をさがす ・・・

あの岩場までは どの位有るのだろうか

見えた  あぁ なんという これぞ海と言う色・・・

そう これこそ  蛸 居るブルー

こうして ターコイル ブルーが出来た・・・ らしい

地中海は 居ないかな ? タコ喰うところ有るもん・・
 カルパッチョとか・・・

2014/08/24(日) |URL|ブッキ~ナ♡ [edit]

ブッキ~ナ♡さん ありがとうございます^^)

はははは、この詩文。ちょっと以上考えたでしょう。

「太陽のまぶしさに目を覚まし」。ああー、キザー。
「きらめく波間に海の色を探す」。んんー、しびれるー。
「あの岩場までは どの位有るのだろうか」。んー、何と言っていいか(笑)。

で、「蛸居るブルー」の「ターコイルブルー」ですか。おおー。なんとなんと。
さすが、本職はじつは絵描きのブッキーナさん。色っぽいオチを付けましたね。
(この暑いのに、ご苦労を掛けて、す、す、すびばせんねー。←桂枝雀調)

でも、いくら物知りでも、町田製薬の軟膏「蛸の吸出し」は知らないでしょう。
私、見たことありますよ。今でも売ってるみたいですよ。
http://www.hmaj.com/kateiyaku/matida/

2014/08/24(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

>桂枝雀

 大好きでした~~(涙

あの方も、タコっぽぃですね~
  容姿もだけど、内面もつかみどころのなぃ感じ。。。

2014/08/24(日) |URL|レイまま☆ [edit]

レイまま☆ さん ありがとうございます^^)

二代目の桂枝雀をお好きでしたか。お目が高い。私と一緒だ(笑)。
あの人はヒラメキ+努力型の天才でしたね。惜しいひとです。

容姿も内面もつかみどころのない感じでしたか。
そうですね。「緊張の緩和」なんてことを言ってユニークな噺家でしたが、
上方落語らしいというか、話は非常に繰り返しが多いのが特長でした。、
あの人も先代・柳亭痴樂と同じで、顔の表情の変化を見てるだけで笑えましたね。

蛸は骨がないわりには、全身筋肉で、けっこう強いそうですが、
人間も見た目には骨がないようでも、肉厚で強い人がいますね。

2014/08/24(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんばんは

「蕁麻の家」かなり苦い話です。朔太郎は家庭人としては
失格者だったようですね。バーソさんが買われたそうなので
私もまた読んでみたくなりました。私は作家さんがどんな心情を
もち生活を送っていたかを知るのが好きなのでこんな小説が好きです。
与謝野晶子や鉄幹の小説や歌集はほとんど読んだことがないのですが、
渡辺淳一評伝「君も雛罌粟われも雛罌粟」は繰り返し読みました。
渡辺淳一ってエロい恋愛小説を書く人ですが、この人の評伝ってすこぶる
面白いんです。
「遠き落日(野口英世伝)」、「冬の花火(中条ふみ子伝)」とか。

2014/08/25(月) |URL|エリアンダー [edit]

エリアンダーさん ありがとうございます^^)

いつも良い情報と面白いジョークをありがとうございます。
「蕁麻の家」は今日、図書館に届いたそうなので、早めに受け取りに行きます。
「君も雛罌粟われも雛罌粟」。コクリコと読んで、フランス語でヒナゲシの意ですか。
つい居眠りをしそうなタイトルの本ですね(笑)。これも予約しました。
この種の本は全然読んだことがないので、興味シンシンです。

2014/08/25(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

蛸の渇望はまさに怨念そのものに成り果てましたが、心の底からの渇望は、同時に雑多な感情を寄せ付けない特別な存在に昇華されるのかも知れません。

詩中では最初、蛸の水槽は「腐った海水」でいっぱいでした。しかし詩の最後、蛸が不満と欠乏のかたまりと成った後に番人が訪れるシーンでの水槽は「藍色の透き通った潮水となよなよとした海草が動いていた」と描かれています。
腐敗そのものも蛸が食い尽くしてしまったという事なのかもしれませんが…なんにせよ鬼気迫る詩ですね。

こんな昔の記事に何言ってんだって感じですが、ふとこの詩を思い出して検索したもので、ついつい書き込んでしまいました。駄文失礼しました。

2015/04/04(土) |URL|TTK [edit]

TTKさん ありがとうございます^^)

よく考えられた真摯なコメントをありがとうございます。
海水に注目されたのですね。最初は「腐った海水」が、ついには「藍色の透き通った潮水」に変わる。なぜそうなったか、それは「腐敗そのものも蛸が食い尽くしてしまったという事なのかもしれません」ですか。なるほど、そうかもしれませんね。

この蛸は相当怨念が強く、だから最後は肉体が消滅しても怨念の意識だけになりました。
この蛸は薄暗い環境の中で生きていたときはネガティブな感情を日ごとに増していき、だから海水も腐っていたのかと思えるのですが、しかし死んでも「物凄い欠乏と不満を持った」生き物になったわけですから、以前より海水は濁ってもいいはずなのに、逆に「澄んだ潮水」になり、「なよなよした海草」が動いているのですから、面白いものですね。
海草の気持ちになってみれば、自分の居住空間から、イヤな空気感を発するヤツがいなくなって、あー、良かったということでしょうかね。

おかげさまで、またこの詩を考えさせられました。
またのお越しをお待ちしています。

2015/04/05(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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