「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 シャンゼリゼ通りは、極楽浄土通りだ。 

オー・シャンゼリゼ』というシャンソン(もしくはフレンチポップス)の邦題が興味深い。

この歌は、1970年に発表されたダニエル・ビダルのバージョンが日本中でヒットし、
のちに越路吹雪やザ・ピーナッツがカヴァーした。
 
まずは『オー・シャンゼリゼ』のフランス語ヴァージョンをどうぞ。
 


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オー・シャンゼリゼ(Les Champs-Élysées)(曲)M・ウィルシュ

※歌詞は削除しました。

邦題『オー・シャンゼリゼ』はフランス語歌詞の「aux Champs-Élysées」に由来し、
発音は [o ʃɑ̃zelize] (オ・シャンゼリゼ)となる。

aux(オ)」とは場所を示す前置詞「a」に定冠詞複数「les」が合わさった縮約形。
なので「aux Champs-Élysées」は訳せば「シャンゼリゼにて」となる。

★『オー・シャンゼリゼ』の「オー」は、安井かずみ訳では感嘆詞の「おお」に
なっている。おお、私は長年、勘違いしておりましたゼリゼ。笑)

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「シャンゼリゼ」は、ギリシア神話に登場する死後の楽園。

シャンゼリゼ(Champs-Élysées)はギリシア神話のElysion(エリュシオン)を意味する
フランス語「エリゼの園」で、死後の楽園のこと。

エリュシオンは冥界の審判官を務めるラダマンテュスが支配する世界で、
神々に愛された英雄たちの魂が暮らしているとされる。

★それで「シャンゼリゼ通り」は、仏教ふうに言うと極楽浄土通りとなる。
 (フランス語は意味の分からないほうが、情緒や有り難味がありますね。笑)
 
「レ・シャンゼリゼ」 アントワーヌ・ヴァトー (1716-17年頃)      
Jean-Antoine-Watteau-Les-Champs-Elysees-2-.jpg

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「エリュシオン」は、現実の楽園と考えられたこともあるようだ。

紀元前8世紀末:ホメーロスの叙事詩など古い時代の説では「エリュシオン」は
世界の西の果て、オーケアノスの海流の近くにある気候温暖で芳香に満ちた島とされる。

紀元前1世紀:ウェルギリウスの『アエネーイス』など新しい時代の説では、
場所は地下にあり、ハーデースの統治下にある。死者のなかでも生前正しい行ないを
した者が死後に移り住む世界で、下級女神レウケーが変身した白ポプラの木が茂っている。

西暦2世紀:プトレマイオスの著書『ゲオグラフィア(英語版)』(Geographia;地理学)に
収められている世界地図では、「至福者の島」(現在のマカロネシア)と呼ばれており、
当時世界の最西端と考えられていた。

中世ヨーロッパ:「幸福諸島(英語版)」と翻訳され、世界地図にも記載されていた。
大航海時代の探検家たちの探索の目的となり、近年まで行なわれた。(wikipedia)

シャンゼリゼ通り (1942年8月)

シャンゼリゼ


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近未来の地球に「楽園」は実現するのか?

「楽園」は人類の夢であり、神が実現させると信じる人たちがいる。最初の楽園は
サタンのせいで失楽園になったが、神の力で復楽園があると考えている。
(その時が近い近い近い!と百年以上も言い続けているキリスト教教団もある)

だが聖書的に言えば、残念ながら、神による「地上の楽園」は到来しない。
理由の一つは、聖書の神は人間を創造する際に「自由意志」を与えたから。

生命と自由意志は、創造者が人間に与えた最高のプレゼントだ。
例えば、親が子に、何でも自由にやっていいよ、と子の自由意志を認めて尊重している
のであれば、たとえ子のすることが愚かしく思えても、親は干渉も介入しないだろう。
神が人に自由意志を与えたのであれば、神は人間の物事に介入しないのだ。

「地上の楽園」は人間が自分たちの意思と行動によって作り上げるべきものだ。
だが人間にエゴがあり、今の社会システムが変わらない限り、実現は難しい。

世界は、富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなっている。
(日本は1億総中流どころか、OECDの先進国24カ国中、貧困率ワースト5位!)
このままでは楽園は出来るとしても、一部の人々のものだけになるかもしれない。

将来の2極化社会を描いたSF映画『エリジウム』。(監督:ニール・ブロムカンプ)

2154年の未来世界では、ごく少数の超富裕層は宇宙ステーション「エリジウム(エリュシオン)」で
贅沢に暮らし、一般貧民層は荒廃した地球であえぎながら暮らしている。

★果たして、この映画で描かれている状況は、140年後の未来社会のことなのか?
.
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バーソさんこんばんは

シャンゼリゼが死後の楽園だとすると、天国ということですね。
フランスにはエリゼ宮というのがあり、関係あるのかしらん。
オー・シャンゼリゼにはいろんなバージョンがありますが、
私は大人の雰囲気を漂わせたハナ・ツァファリのが好きです。
声が柔らかく音程がしっかりした歌手です。
http://elleander.blog103.fc2.com/blog-entry-687.html

2013/11/02(土) |URL|エリアンダー [edit]

日本が貧困率ワースト5位かぁ。。どおりでアベノミクスもわたしには反映されないわけだ。。地上の楽園なんて無くっていいから、地味でもしみじみと幸せをかんじられる環境であればなんの文句もないですよ。それがわたしの楽園ってことになるのかなぁ。。バーソさんの楽園はどんなところかなぁ。

2013/11/03(日) |URL|abe [edit]

エリアンダーさん ありがとうございます^^)

「死んだライオンより、生きている犬のほうがましだ」という
旧約聖書の言葉があります(伝道の書9:7 )。であるならば、
「死後の楽園より、生きていて楽しめる苦楽園のほうがいい」となるのでしょうか。
私は、すべての人は善人も悪人も、死んだら天国に行くと思っていますし、
最近は、実はこの人生も考え次第で楽園になるとも考えています。

「エリゼ」宮殿は、ギリシア神話のエーリュシオンに因むそうです。
「エリーゼのために」は、金持ちの娘の名だそうですが、語源はわかりません。
「エリザベス」は旧約聖書の登場人物エリシェバから来ているそうです。

ハナ・ツァファリのYou-Tubeを見ましたが、
確かに「オー・シャンゼリゼ」の部分など、柔らかい響きで、いい感じです。
でも「音程がしっかりした」とは気づかず。さすが、エリアンダーさんですね。

2013/11/03(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

abeさん ありがとうございます^^)

「日本が貧困率ワースト5位」って驚いたでしょう。私も驚きました。
言われてみれば、大手の銀行などに行っても派遣社員が多いのに気づきます。
日本の商店街にシャッター通りが増えているのも、スーパーやコンビになど
大手の企業が増えて勢いを付けている証拠。世は、弱者はまずます弱者になり、
強者はますます強者になっていくようですね。姥捨て山社会になりそうです。

>地味でもしみじみと幸せをかんじられる環境であればなんの文句もない
はい、私も同感です。ブータンの人たちがそうなんでしょうかね。
私バーソも日常いろいろ細かな不満は多いのですが、よくよく考えてみると、
今が一番いいのかもしれません。何かに追われている感じがなくなりました。
まれさんはどうなんでしょう。今は気持ちに張りがあるのではないですか。
ともあれ「幸せ」とは探すものではなく、感じるもののようですね。(^^♪

2013/11/03(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

宇宙ステーション一機…。

試算では最低二百兆円とも三百兆円とも言われてました(←2000年ころの話)し、少し毛色は違うかもしれませんが、映画スターウォーズに出て来るデス・スターの建設費は85京ドルとか…。
百年後に“大勢の人が住める”宇宙ステーションが出来ているかどうか? この目で確かめようと足掻いても、寿命が先に尽きますからねぇ(苦笑)。
もっとも、映画は娯楽として楽しみます!

2013/11/04(月) |URL|やしま [edit]

やしまさん ありがとうございます^^)

おひさしぶりです。コメントを見て、ちょっと調べました。 
「2011年の世界の軍事費の総額は1兆6245億ドル(129兆9604億円)で、
軍事費が最も多いアメリカは世界の総額のほぼ半分を占める」そうです。
では軍隊をなくせば、2年ごとに宇宙ステーションが1機できそうですね。

「現在の日本では1%の資産家が日本の25%の富を所有し、
アメリカでは1%の資産家がアメリカの40%もの富を独占している」とか。
では金持ちが富の独占をやめれば、ええと、計算はできませんが、
デススター、じゃなくて、ライフスターはできないでしょうかね(笑。

それができないのは人間のエゴ、というか、考え方のせい。
でも、考え方を変えるのは、かなり難しいのですね。

2013/11/04(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

オー・シャンゼリゼ~♪
私も感嘆詞だと思っていた(^_^)
一般貧民層としては
100年先に生まれないで良かったのかも(´m`)

2013/11/04(月) |URL|babatyama [edit]

Lady-babaさん ありがとうございます^^)

おー、そうでしたか。感嘆詞だと思ってましたか。
そう言われれば、なんと言うか、仲間が増えた感じで、心強いというか、
とにかく訳詞が悪いですよねー。と、訳者のせいにして(笑。
昭和の昔を振り返れば、物がなくて、高くて、大変でした。
外人に言わせれば、日本は清潔で、モラルが素晴らしいそうですから、
そういったことを思えば、今は、まあ、いい時代なんでしょうかね。

2013/11/04(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]


へえ〜〜。。。
『オー・シャンゼリゼ』の訳詞は2種類あるんですかっっ!?

どっちかっていうと、岩谷時子さんのほうが僕は好きかなぁ。
で、岩谷時子さんの歌詞世界を理想的に体現/表現できるのは、
やはり越路吹雪さんになるのでしょうか。

ちょっと聴いてみたくなって、YouTubeで探してみると、
・・・あったあった〜♪(ああ、なんという便利な時代(笑))
越路さんの・・念のこもったような歌声(笑)が醸し出してくるモノは、
原曲と比べると、『シャンゼリゼ』の印象が違ってきますね〜(^^;)

若干、“極楽浄土通り”の匂いがあるかもしれまセンゼリゼ〜♪

>地味でもしみじみと幸せをかんじられる環境であればなんの文句もない

うーーーーん、さすがまれさんっっ!
一切異存ございませんです、ハイ♪

2013/11/06(水) |URL|G.D.M.T. [edit]

「エリジウム(エリュシオン)」

「エリジウム(エリュシオン)」に関して 映画評論家の町山さんの解説が面白いですよ。実は今の世界を表しているようです アメリカとメキシコの経済状況をヒントにをニール・ブロムカンプ監督が制作したみたいです
http://www.youtube.com/watch?v=M7co6P2rmac
15分あたりからその話になります

2013/11/07(木) |URL|milestone [edit]

G.D.M.T.さん ありがとうございます^^)

>どっちかっていうと、岩谷時子さんのほうが僕は好きかなぁ。
安井さんが「かわいいきみに声をかけて、こんにちは僕と行きましょう」と訳した箇所。岩谷さんは「相手は誰でも あなたでもいい 私のとりこにしてみたい」と訳詞。
なるほど、比べると、岩谷さんのほうがだいぶ大人っぽいでしょうかね。
そうすると
>やはり越路吹雪さんになるのでしょうか。
どうも、そのようですね。どうしてもあの越路調がプンプンにおってきますが。

>原曲と比べると、『シャンゼリゼ』の印象が違ってきますね?」
そうです。日本人の歌うシャンソンは、おおむね日本調シャンソンです。

>若干、“極楽浄土通り”の匂いがあるかもしれまセンゼリゼ?♪
はははは・・・そうですね。線香くさい感じもなきにしもあらずデスゼ。

>>地味でもしみじみと幸せをかんじられる環境であればなんの文句もない
はい、私も同感、共感です。そして実感、多感、達観したいです(笑。

2013/11/07(木) |URL|☆バーソ☆ [edit]

milestoneさん ありがとうございます^^)

You-Tube、見ました。ありがとうございます。
メキシコに行って、スラムと高級住宅地を見て思いついたそうで。
世界には水さえ満足にない所が北米大陸にもあるんですね。
警察もやくざ映画を見るみたい。ひどいもんですね。腐ってます。

エルサレムが世界の縮図のように、メキシコは世界の縮図なんでしょうか。
アメリカでも格差社会がひどくなってるのであれば、
世界でも日本でも、これからますますひどくなっていくのでしょう。
これは資本主義の副作用、富める者のエゴの結実なんでしょうかね。
自由の国・アメリカらしい映画ですね。
単なるSFアクション映画ではないようで、見たくなりました。

2013/11/07(木) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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