「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 箱根の木の花美術館でネコの「ダヤン」を見た。 

常識は外してみると面白い。ねこのダヤン。

箱根は河口湖畔の『木の花美術館』に行ってきました。
ねこのダヤンで知られる作家・池田あきこさんの絵がある小さな美術館です。

個人の邸宅を改装したもので、不思議の国「わちふぃーるど」に登場する
タシールエニット博物館を再現したメルヘンチックな外観です。
右の建物は、口を大きく開けた人の顔みたいでしょう。

aダヤン 098
原画や下書き、作者のアトリエを再現したコーナー、画材、人形がありました。


なんでこんな女の子向けの所に行ったのかというと、じつは、8月のみ開いている
『河口湖自動車博物館・飛行館』に行くのが主目的で、ついでにブリキのおもちゃの
『北原ミュージアム』に行き、ついでに、このダヤンの美術館にも立ち寄ったというわけです。

飛行館(エントランスの上にF104が着地している)
aダヤン 109
飛行館にはゼロ戦の二一型・五二型や一式陸攻があり、乗っていた若者たちはみな死んだのだなあ
と思ったら心が沈みました。自動車館にはホンダS800や私の好きなルノー・
アルピーヌがありましたが、館内はデジカメ撮影禁止で、原稿を書く意欲 出ず。


ダヤンの話に戻りますが、目が顔の半分ほどに大きく、45度位つり上がっていて、
でも怖い顔にならないのが不思議で、口から下はすぐに首。アゴ無しか、と思って
猫の写真をよく見たら、にゃんと本物の猫もアゴ無し。なら、これでいいのだ、ニャロメです。

aダヤン 105

ダヤンを見て思ったのは《常識は外してみると面白い》ということでしょうか。
ダヤンが普通の顔だったら、ディズニーのネコに敵わなかったでしょう。
モディリアーニは瞳が普通に描かれていたら、有名にならなかったでしょう。
アンリ・ルソーやポール・デルヴォーもヘタウマの絵がいいのでしょう。

普通に目が水平にあると、ほら、やっぱり、つまらない。
a dayan 005
つまらない原因は、バーソ画伯のヘタマズ水彩のせいも(笑)
              _ _ _ _ _ _

素人の私が言うのはナンですが、絵画の概念・常識を超えた世界の最高傑作といえば、
葛飾北斎が描いた「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」にトドメを刺すと思っています。

03448x.jpg

制作は1831年(天保2年)。印象派の画家の多くは、その後に生まれています。
(ドガは3年後、セザンヌは8年後、ルノアールは10年後、ゴッホは22年後)。

星新一は、奇想天外なSFは常識があってこそ書けると言いました。北斎は基本の
画力が優れていたからこそ、こんなに大胆な構図を発想できたのでしょう。

「北斎は生涯に3万点を超える作品を発表した。毛筆による形態描出に敏腕を奮った。
1999年には、アメリカ合衆国の雑誌『ライフ』の企画 「この1000年で最も重要な
功績を残した世界の人物100人」 で、日本人として唯一86位にランクインした」Wikipedia
_ _ _ _ _ _

「常識」は、あると安心して暮らせるので、必要なものでしょう。
とはいえ「常識」は、そこでとどまって安心していると、無難、凡庸になりがち。
パラダイムシフトやコペルニクス的転回は、夢の夢。独創的な発想は困難です。

と考えると、人生も眠くなるような平凡・微温状態より、多少波風があるほうが、
人は努力し、頑張って乗り越えようとするので、いっそう日々が充実して、いいのでしょうか。

aダヤン 090
てっぺんが白い富士山を見慣れているせいか、夏は別の山のようで、不思議な感じ。


と考えると、自分の意識次第で、この問題多き世界も、けっこう住みやすくなるんダヤンと、
まあ、私なりの定石を踏んだ駄オチで、お恥ずかしいニャン。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ベローン付録:「舌をしまい忘れたネコ」。目がちょっとダヤン似かな。

ネコちゃんの動画も各種取り揃えてありますよ。『夏への扉』(2013/03/24)

~~~~~~☆最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆~~~~~~~
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アンリー・ルソー
ポール・デルボー
babaが大好きな画家
ヘタウマ絵
そういう共通点があったのね~!!

2013/08/10(土) |URL|babatyama [edit]

おあつうございます。
河口湖…。
今から5年ほど前まで、ほぼ毎年ドライブがてら遊びに行ってました。(もちろん日帰りで)
湖畔周遊道路沿道には様々な博物館があって、私達家族のお気に入りは「オルゴールの森」でしたね。

もちろん自動車博物館も行きました。
湖畔を離れちょっと林の中の道を行って、その林の中に突っ込んで行くとだだっ広い駐車場があるんですよね。(違ってたかな?)
展示物が個人のコレクションだったような…。
自動車よりも飛行機の方が印象が強くて、建物入口屋上に戦闘機が乗かっていて、駐車場周囲にはでっかいカーチス(なぜかボートもあったような…)、屋内展示場には確かゼロ戦も…。
これら展示物に子供たちが食いついて離れなかったことをよ~く覚えていますね。(笑)

記事を拝読し、久しぶりにまた家族で河口湖を訪れてみたくなり、思わずコメントさせていただきました。

2013/08/10(土) |URL|三流亭まん丸 [edit]

Lady-babaさん ありがとうございます^^)

あー、まず、個人の感想、シロートの感想ですからね~。
ヘタウマとは、正統写実派とは違う路線の絵だという意味ですからね~。

デルヴォーのデッサン力は、「ダニエルの習作」を見ると、上手です。
ルソーのほうは、写実的な描写など、ハナから頭の中には無かったように見えます。

彼らは、伝統にしばられず、格式にとらわれず、自由に絵を描いている。
その独創性・芸術性は素晴らしい!と褒めているんですからね。

時代の常識や概念を超えたところに真のアートがあるわけでしょうから、
そういう意味では、Lady-babaさんの絵も動画も、個性的で、達筆で、
そうです、確かに「共通点」がありますね~。(^_^)v

2013/08/10(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

三流亭まん丸さん ありがとうございます^^)

おお、そうです。カーチスC-46です。飛行機も、だいぶお詳しそうですね。
館主は原田信雄さんという方で、レーサーとして鳴らしたのだそうですが、
私はよく知りません。でも、男の趣味というのは、情熱が凄いもんですね。
8月だけオープンするのでは、維持費の元が取れないだろうと心配しました。

昔の飛行機は、70年以上たっていて古いせいもあるのか、メカニカル感があまり無く、
こんなものに乗ってよく戦ったなあ、と感心するやら、同情するやら、です。
ほんとうに戦争は、行く者の身になって、よくよく考えてほしいと思います。

『オルゴールの森』は、かなり前に一度行ったことがありますよ。
観光地は美術館や博物館が案外多くあって、自然の景観よりも気になったりします^^)。

2013/08/10(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんばんは

猫のダヤン、知りませんでした。バーソさん、絵がお上手ですね。
水平目に発想の転換をしたんですね。ブラインド・テストしても、
どちらが本物か分からないです(笑)。
アメリカでは糖尿病治療の選択肢に「低炭水化物」療法があります。
過剰な糖が糖尿病の原因なら、炭水化物を減らせばいい、という
常識的な発想の転換でしたが、徐々に日本でも浸透してきています。
あっ、これ、ダイエットにもよく効きますよ。
子どもがジュースを分ける場面で、どっちが多いかで大騒ぎします。
子どもAとB両者が納得するようなジュースの分け方も発想の転換
でできますね。Aがジュースを分けてBが先に取ればいいんです。
ある本に載っていました。

2013/08/10(土) |URL|エリアンダー [edit]

バーソさんの水平目のダヤンもかわゆいですよ。バーソさんがダヤンを描くなんてちょっと信じられない。意外とかわいもの好きなのですね。
昔、ルソーもデルヴォーもよく参考にしてたけど、やっぱり下手が功を奏してますよね。ただ私はリアルに描いてるつもりだったのに、参考にするように言われたのがルソーとかデルヴォーでしたぁ。。。
最近風立ちぬが流行っているようなので屋根の上の零戦も、話題を逃しませんね。さすがバーソさん。
問題多きこの世界を住みやすくしたいけど、この暑さ、なんともならないですよね。アムは冷房の効いてる部屋でも暑がってます。暑くてお散歩に出れないから、筋力が弱まってこまっちゃいます。  あ、こういう愚痴がいけないんだなぁ。

2013/08/11(日) |URL|abe [edit]

エリアンダーさん ありがとうございます^^)

「垂直思考」は、既に有る穴をさらに深く掘り進めていくもので、
「水平思考」は、別の穴を新しく掘っていくもの、とするなら、
穴を掘らない思考、つまり「別次元思考」ができないものかと思います。
たぶんそれができるのは天才と言われるような人たちだと思いますが。

「低炭水化物」療法って、面白い発想ですね。野菜中心の農耕民族よりも、
肉中心の狩猟民族のほうが、本質的に糖尿病には罹りにくいのでしょうか。
子供の頃、ペットの兎に水を与えたらいけないとか、運動中は水を飲んではいけない、
と教えられましたが、思考を変えると、他にも治療法があるかもしれませんね。

ジュースの上手な分け方。子供の頃、同様の経験があったのを思い出しましたよ。
弟にイチゴを2つの器に分けさせて、ちょうど半分ずつだな、と二度念を押してから、
弟のほうに置いてある器を取ったら、ずるい!と弟が言ったという話です(笑。

2013/08/11(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

abeさん ありがとうございます^^)

あはは、少しは「かわゆい」でしょうか。ま、お世辞半分以上でしょうけど、
でも、本職の画家の方からそう言われると、うれしいです。(*^_^*)
でもやはり、ダヤンは斜め上につりあがっている目がいいのだと思いましたよ。

>私はリアルに描いてるつもりだった
やっぱりね、まれさんは基本のデッサン力に優れていると素人目に思ってました。
だから、あんな斬新な構図や、きれいな構図が思い浮かぶんですね。
「参考にするように」とは、あの色遣いの凄い中川一政先生の言葉でしょうかね。

アイディアは、ちょっとした視点の違いのところにあるのかもしれません。
私の拙い経験でも、一生懸命ひとつのことを考えていると、発想は浮かびませんが、
他の分野の作品やモノを見たりして、別のことに目を向けていると(それを真似る
というのじゃなく)そのアイディアを発想した着眼点に、発想転換のヒントを得て、
自分の視点が変わって、新しいアイディアが突然浮かぶということがありましたね。

「降りてくる」というのは、まさに至言で、自分の精神にゆとりがあるときに
そうなるのが多いのではないでしょうか。・・・あ、もっとも、超忙しいときにも、
いわば苦し紛れで、自動的に次から次に降りてくるともありますね。(^_^)v

2013/08/11(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2013/08/14(水) || [edit]

絵、お上手なんですね!驚

ポルシェ ポスターカラーで面相筆って
組み合わせも斬新でしたが すごく繊細に描かれててすごいなって思いました。
わたしは機械系は描いたことがないので
描けるかどうかわかりません(^^ゞ

ダヤンもかわいいです^^
目をわざとまっすぐに描いてみたという
発想の転換も面白かったです♪
たしかにダヤンはつり目だから印象に残るのかもしれないですねー。
着眼点が新鮮ですね(^-^)

舌をしまい忘れたネコ いますよね(≧∇≦)
家で飼ってたネコもときどきペロっと出してて
ひっぱっろうとしたらすぐひっこめられました(^^ゞ

トドメは、葛飾北斎 「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」ですか
構図の素晴らしさといったら圧巻ですよね!

一方、皆さんとの会話の中に出てきた
ヘタウマの絵にも 憧れます(*^^*)
なんともいえない魅力がありますよね♪

2014/09/05(金) |URL|kotorin [edit]

kotorinさん ありがとうございます^^)

わー、プロの方に褒められると舞い上がります。ヒラヒラ、蝶々です(笑)。
面相筆で平面をグラデーション風に塗るのはちょっと難しかったです。
絵も結局、アイディアじゃないでしょうか。二番目が技術のように思うのですが。
昔の印象派の画家たちの多くが、当時の画法と違いすぎるために
みんな生前は認められなくて苦労してます。あまり違うと分からないのですね。
ヘタウマと言われる画家たちは、評論家たちから相当悪く言われたのでしょう。

数年前、横尾忠則展に行ったことがあります。
氏のイラストはユニークで品がなくて、あまり部屋には置きたくないと
思っていたのですが、街のY字路を描いたものがたくさんあって、
こんなに油絵もうまいのかと感心したことがあります。
基本がしっかりできているので、変わったイラストが描けるのですね。
私は、基本も何もできてないので、変わった絵も描けません。
絵が描けるひと、それで食べていける人は羨ましいですね。

2014/09/05(金) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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