「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 木内鶴彦さんの臨死体験。『生き方は、星空が教えてくれる』。 

シャーロック・ホームズとワトソン博士がキャンプに出かけた。
二人は星空の下でテントを張り、並んで眠りについた。
夜中にホームズがワトソンを起こした。
 「ワトソン君、あの空の星を見て推理したことを言ってみたまえ」
ワトソンは少し考えてから思慮深く答えた。
 「何百万もの星が見える・・・。
 そのうちで惑星を持つ星はわずかかもしれないが、
 地球のような惑星が幾つかある可能性はかなり高い。
 もしそうなら、生物がいる可能性がある」

すると、ホームズが言った。
 
「君はアホか、ワトソン君。我々のテントが盗まれているのだよ」
                  (2001年度インターネット・ジョーク応募作品1位)

すいせい

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
木内鶴彦という、彗星探索家、また臨死体験者として有名な人がいる。
彼は、1992年9月27日に、行方不明になっていたスウィフト・タットル彗星の
再発見をした他に、彗星を3つ発見して世界から一躍注目を浴びた。

このスイフト・タットル彗星は、2126年8月14日に地球衝突の可能性があるとして、
映画『アルマゲドン』や『ディープインパクト』のモデルとなっている。

その木内さんが書いた『生き方は星空が教えてくれる』(サンマーク出版)を読んだ。
ちょうど、1961年にペルーで発掘された「イカ線刻石」に関する本を何冊か
読んだところだったが、内容に一部シンクロニシティがあったこともあり、非常に面白かった。

swift-tuttle.jpg

彗星探索は、非常に根気の要る困難な作業だ。
肉眼で見える星は5等星ぐらいだが、彗星は13等星から10等星ぐらいの明るさしかない。
そのかすかな明かりを探すためには、まず、大きな星座の周りにある13等星ぐらいまでの
暗い星の名をすべて覚えなければならない。

次にその膨大な星の中から昨日までは見えなかった彗星を探すのだが、それは砂浜で
ゴマ粒を探すようなものであり、当てずっぽうで彗星を見つけるのは非常に難しい。

木内さんは、川でイワナ釣りをしているときに偶然、彗星探索のヒントを得た。
川の流れの中では、同じ重さの餌は同じ場所を流れる。そこに毛バリを落とせば
イワナが釣れる。では彗星も現れに乗って同じような場所に来るのではないかと思いついた。

そこで、過去に太陽に接近したすべての彗星のデータを調べ、その動きをデータ化して
計算式を作ったら、彗星の軌道には8つのパターンがあることが分かった。
そのようにして観測ポイントを絞り込んで探索したら、4年間で4つの彗星を立て続けに発見できた。

木内さんは昼間は仕事をし、暗くなったら山の観測地点に車で向かい、
夜が明けて星が見えなくなるまで観測を続ける。その頃の平均睡眠時間は約4時間。

starry_Night_LG (1)

天の川は、実に繊細なメロディを聴かせてくれる。
夜の山は星と自分だけの世界。そんな静けさの中で星のきらめきを見つめていると、
小さな星のかすかな瞬きが音になって響いてくるのを感じることがあるそうだ。
よく、ひとつの曲が耳について何度も頭の中に響くことがあるが、星の奏でる音が
そんな感じに聴こえる。

たまたまCDショップの前を通ったとき、その星のメロディが耳に響いた。
店内に飛び込んで店員に尋ねたら、バッハの「チェンバロ協奏曲第3番」。
木内さんは、バッハが星空を眺めながら曲のインスピレーションを得たと信じている。

どの楽章がそのように感じた旋律だろうか。推理してみたまえ。ワトソン君。

バッハ チェンバロ協奏曲 第3番 二長調 BWV1054
第1楽章


第2楽章


第3楽章


Wikipedia
チェンバロ協奏曲第3番ニ長調の原曲は、今日でも演奏される有名なヴァイオリン協奏曲
第2番ホ長調 BWV1042の編曲。チェンバロ協奏曲第3番よりもヴァイオリン協奏曲
第2番のほうが演奏されることが多いため、ふだんは原曲の陰に隠れた存在で、
演奏されることは滅多にない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
木内さんは《死後蘇生》が医師のカルテに記録された国内唯一の人だ。
22歳のとき、病気で心臓・呼吸・脳波が完全に停止したが、約30分間後に息を吹き返した。
死んでいた間、時空を超えて過去や未来を自由に行き来するという不思議な体験をした。

その臨死体験(死後体験)から知り得た宇宙創世の話と、木内さん自身の人生観の変化が
非常に興味深かったので、次回はその話を書きたいと思う。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました・・・♥
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ゴッホの「聖夜」
今日のお話しの中で
いつもより輝いて見えました☆
バッハも素敵♪

次回も楽しみ

2013/04/16(火) |URL|babatyama [edit]

lady-babaさん ありがとうございます^^)

もう10年以上前になりますが、ゴッホのこの絵、ゴッホ展で見ました。
遠くからでも、ひと目で、なにか精神的に強いエネルギーを感じました。
自身のエネルギーが、この星の渦の形にすべて発散されているかのようでした。
この絵は、修道院の精神病院で療養中に描かれたそうですね。
絵も結局は、内面の発露なんですね。
ゴッホには申し訳ないのですが、少しブルー系に調整しました^^)。

2013/04/16(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんにちは

このジョーク、世界を駆け巡りました。
「愚問だな、ワトソン君!」
ワトソンとホームズのやりとりが思いだされて、とてもおかしいです。
新彗星の発見法と言うと、屋内で二枚の写真をルーペで比較して、
その違いから見つけ出すという地味なイメージがありました。
外で実際に星を観察しながら、という方法もあるんですね。
木内さんの彗星探索法が釣りからヒントを得たという話はとても
興味深いです。根気と、膨大な知識と、記憶力と更に創意工夫が
実を結んだのですね。
壮大な天空の星々を眺めていると、BGMが流れてきた、それが
バッハのチェンバロ協奏曲第3だった・・・。いい話です。
はてどの曲だったのか? 有名なのは3楽章(映画「ある愛の詩」
にも使われましたよね)ですけど、美しい2楽章と推理します。
「エリアンダー君、愚問だな!」というホームズ(バーソさん)の
得意げな顔が浮かんできます。(笑)

追伸(笑)
イカの線刻石、何年か前にはまったことがあります。恐竜と同時代に
描かれた不思議な線画、ロマンがあります。
蘇生、臨死体験、生まれ変わり・・・、好きなんですよ、このジャンルの話。
次回の記事、楽しみにしています。

2013/04/16(火) |URL|エリアンダー [edit]

エリアンダーさん ありがとうございます^^)

>このジョーク、世界を駆け巡りました。
やっぱりね。我は知らねど世間は承知ってこと、私の場合、よくありますから(笑。
実はエリアンダーさんのところにあるのではないかと思い、念を入れて3つのキーワードで検索したんです。でも2001年の作ですからね、ちょっと古過ぎたようです。

昔、お風呂に入っているときに物理の法則を発見した人もいましたが、頭のいい人は発想が豊かですね。考え方が柔軟です。
私は、そんな人にはなれませんが、そんな人の本を読むのは大好きなんです。
例えば、アインシュタインの法則を分かりやすく説明した本を読むのも好きですが、アインシュタインは間違っているなんて題の本を読むのもまた好きですね。

>イカの線刻石、何年か前にはまったことがあります。
>蘇生、臨死体験、生まれ変わり・・・、好きなんですよ、このジャンルの話。
おー、そうですか。どうも趣味関心事の方向が似てるようで、ご同慶の至りです。
何でも気づいたことがありましたら、どんどん教えてくださいね^^)。
わたしも第2楽章のように思います。物理的根拠はテンポが他より遅いので(笑。

2013/04/16(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

気になって・・・

どの楽章だったのか気になって調べてみました。
チェンバロ協奏曲3番としか出てきませんでした。

木内さん、蘇生するときも曲が聞こえてきて、それがボロディンの
「ダッタン人の踊り」だったんですって。(笑)

いかん、仕事だ!(笑)

2013/04/16(火) |URL|エリアンダー [edit]

Re: 気になって・・・

気になって・・・わたしも検索してみました。
「ある愛の詩」の挿入曲は、どうも第3楽章みたいですよ。
http://okwave.jp/qa/q3671773.html

>木内さん、蘇生するときも曲が聞こえてきて、それがボロディンの
>「ダッタン人の踊り」だったんですって。(笑)
あらまあ、そうだったんですか。すごくおもしろいですね。(^v^)

じゃ、倒れたときの曲は、バッタン人の踊りだったん・・・
ああー、ここまで言っては・・・木内さん、ごめんなさーい。m(_ _)m 

2013/04/16(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

バッハよいですね。チェンバロよいですね。有元利夫画伯の追悼展覧会場に
チェンバロがあったな。。関係なけいけど。。。星とバッハ、そういわれると、
星空を眺めてるような気分になりますね!確かに。
わたしの祖母が、死に際に壁から出てきたりとかしてたタイプの人だったので、
臨死体験にはとても興味ありあり。楽しみにしてます。

2013/04/16(火) |URL|abe [edit]

abeさん ありがとうございます^^)

>星とバッハ、そういわれると、
>星空を眺めてるような気分になりますね!
チェンバロは弦を引っ掻く音が星のキラメキのように感じるのでしょうか。
私は、星と言われると思い出すのは、
まず、ディズニーの「星に願いを」です。
https://www.youtube.com/watch?v=A0L5TnemXJs
「星影さやかに」は学生時代によく歌いました。
http://www.youtube.com/watch?v=vAgmadTustU
「きらめく星座」って古い曲もありました。
http://www.youtube.com/watch?v=_TsFONJfh3g

>祖母が、死に際に壁から出てきたり
これ、まれさんのブログになると面白そう。

2013/04/17(水) |URL|☆バーソ☆ [edit]

冒頭のホームズ&ワトソンの話、おもしろいですねぇ。
腹かかえて笑わせていただきました。
あまりに笑いすぎて咳き込んじゃいましたよ。

バッハハ~! ゴッホゴホ…。

2013/04/17(水) |URL|三流亭まん丸 [edit]

三流亭まん丸さん ありがとうございます^^)

>バッハハ~! ゴッホゴホ…。

んー、「うまい、うますぎる、十万石まんじゅう!」という、
ネイティブの埼玉県民には有名なテレビCMを思い出したものの、
んー、このうますぎるコメントの返しを、いくら雑念妄念しても
うまくできないのが、 返し返しも残念無念、いや、観念諦念です(泪。

2013/04/17(水) |URL|☆バーソ☆ [edit]

バーソさんへ


こんにちはAKIRAです。
今回の記事も面白いですね。
(ゴッホもバッハもホームズも好きですし)

で、
最後の推理、ワタクシなりに考えてみました。
第一印象としましては、第2楽章と思いましたね。
漆黒の闇に浮かび上がる星々がイメージ出来ました。
が、
「木内さんは、バッハが星空を眺めながら曲のインスピレーションを得たと信じている」
とすれば、考えるべきは
木内氏視点ではなく
バッハ視点なのではないか?
もしバッハが木内氏の指摘通り星からインスピレーションを得て作曲したのであれば
答えはひとつ、
1、2、3楽章すべて。という結論になりますね。

ずるい回答ですかね? すいませんm(_ _)m
木内氏がCDショップの前で耳に入って来たのは
第2楽章のような気がしますけどね(ヤマカンですけど)

でもよくよく考えると、ヴァイオリン協奏曲第2番が原曲とすれば、
木内氏曰くの「バッハが星からインスピレーションを得た」のは
チェンバロ協奏曲第3番ニ長調ではなく
ヴァイオリン協奏曲第2番ってことになりますよね。
さて、真実は如何に。

2013/04/18(木) |URL|ARAKI AKIRA [edit]

ARAKI AKIRAさん ありがとうございます^^)

ついにお出ましですね。シャーロック・A・アラキさん。
確かに、
【序】バッハが星空を眺めながら曲のインスピレーションを得た。
【破】考えるべきは 木内氏視点ではなく バッハ視点なのではないか?
【急】ならば、答えはひとつ、 1、2、3楽章すべて。
という結論になりますね。

Akiraさんの推理が面白いので、私もまたまた考えました。
【起】星空というと、満天の星など見たことのない現代人は、
 静かでロマンティックでメランコリーな情景を思い浮かべる。
【承】しかし、満天の星など当たり前の当時の人にとっては、夜には
 さほど特別な思い入れを感じることはなかったはず。
 すなわち、独り物思いに耽る夜もあれば、二人で恋を語る夜もあれば、
 皆で踊る夜もあれば、ワイワイ飲んで騒ぐ夜もあったろうと思われる。
【転】人間は感情の動物である。芸術家は日々感性新たで、気持ちが鋭敏である。
【結】であれば、3つの楽章は、星空を見た芸術家のその日その時の感情を表している。
と考えられないでしょうか。

 第1楽章は、上品な雰囲気の中で、心が次第に煽られ高められていくようです。
 第2楽章は、静かな透き通った心で、星の人生に思いを馳せているようです。
 第3楽章は、楽しくて楽しくて仕方がなく、心躍るという気持ちを感じます。

ピアニスト故・園田高弘氏によるこんな評価がネットにありました。
「バッハの音楽は、古典派からロマン派、更に現代へと、音楽を勉強して行けばゆくほど、その偉大さが改めて認識されるものであり、その音楽の中には人間感情の全て、喜び、悲しみ、怒り、笑い、愛、苦悩、思案、瞑想、そうした表情と発想が含まれている」

ですが、バーソ・H・ワトスンとしては、推理なく、気分で第2楽章と断じます(笑。

2013/04/18(木) |URL|☆バーソ☆ [edit]

相変わらず

ステキなお話を書いてくださるのね~♪
星空とバッハ、これはですねー、バッハは神様のお使いだとしか
わたくしには思えないのよ~
綺麗な曲が多いからいろんな楽器用に編曲されて原曲がかすんでしまうことが多いけれど・・・
でもどの曲も、一度間違えると元に戻れなくなるという
なんとも恐ろしい作曲家なの~
悪魔よ・・・奏者からすると・・・
って感じるの、未熟者のわたくしだけかしらぁ(笑)

音楽って幾何学や数論とかに近いのよね・・・

2013/04/20(土) |URL|きまぐれひめさま [edit]

きまぐれひめさま ありがとうございます^^)

>どの曲も、一度間違えると元に戻れなくなるという
>なんとも恐ろしい作曲家なの~
>悪魔よ・・・奏者からすると・・・
うーん、さすがにクラシックを演奏する人らしいコメントだなあ。
こんな言葉が出る人は、きっと天使だよなあ。あはは。^^)/

>音楽って幾何学や数論とかに近いのよね・・・
わあ、これもわたしにはなんのことやら。
Wikipediaを見たら
「通奏低音による和声の充填を基礎とした対位法的音楽という、
バロック音楽に共通して見られるものであるが、
特に対位法的要素を重んじる傾向は強く、当時までに存在した音楽語法を
集大成し、さらにそれを極限まで洗練進化させたものである」
とありました。
が、これもなんのことやら、さっぱり。(@_@;)
とにかく、まあ、恐れ入りました。(^Δ一)

2013/04/20(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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