「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 煩悩を取り除く良き方法を二つほど。 


わずらいなやむのが人間である。
わらいはずむのも人間である。
くれなずむのは師走の町のである。


この珍妙なる文字混合体を見よ。
耳鼻科や美容整形の看板にあらず。
頭に苦がある「煩悩」の造字なり。
ひと文字で表したる醜い自我の姿なり。


(108角の「煩悩」の字)
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出典:http://hikimoji.ciao.jp/sheajan/?p=656


人々の多憂多悩をなくすは除夜の鐘。
(つ)かれる回数は、
大晦日に百七回、元旦に一回。



ゴーン



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その鐘の音が百八つのワケはこれなり。


『煩悩』説
人を悩ますものは眼・耳・鼻・舌・身・意
これを好・悪・平(中間)の三感情で分派すれば、
三掛ける六は、十八。
さらに浄・染(汚い)の二状態で展開すれば、
十八掛ける二は、三十六。
さらに前世・今生・来世の時間軸も考えれば、
三十六掛ける三は、百八つ。


『四苦八苦』説
すなわち、四掛ける九(苦)は、三十六。
八掛ける九(苦)は、七十二。
併せて、苦が百八つ。


誤視護思ゴシゴシ』説
誤って視て己が思い込みを護ろうとする稚拙。
ゴシ(五十四)と、ゴシ(五十四)を足せば、百八つ。
心をゴシゴシ洗えば浄化できる。
これはバーソが切々と思う拙説である。


なお、
悩みは掛け算と足し算でやってくるのかよ
と思うならば、それは凡脳であろう。


ゴーン


さて、
煩悩のもう一つの消し方はこれである。



ひたすらーっとし
ああだこうだとかむむーとなやまず
きをしずめてんびりすれば
かならずにげみちかまいかんがえがでる
こまったらいたらいい
おちこんだならるしんだらいい
いきていけばかいはまわる


ゴーン


ゴーン


ゴーン


gone



gone


gone


gone

…・


今年も
ご訪問をありがとうございました。
コメントもありがとうございました。
うれしくて本当に感謝しています。
おかげさまで楽しく一年を過ごせました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
バーソ

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 抒情歌『谷間のともしび』は、アウトローの悲しい歌。 

 
「谷間の」という修飾語には、ひそやかな平穏がある。
清楚な陰りと、切ない感傷の匂いがある。

『谷間の百合』はバルザックが書いた、青年と美しい伯爵夫人との悲恋小説。
『谷間に三つの鐘が鳴る』は誕生・結婚・死を歌った、ブラウンズのヒット曲。

 そして今回扱う『谷間のともしび』はアメリカのカントリーミュージック。
※1
 昭和9年に東海林太郎がカヴァーし、抒情歌として日本中に大ヒットさせた。



わたしのおすすめは賠償千恵子さんのやさしい歌声。→ YouTube 

郷愁が胸に沁みてくる、素朴で牧歌的なメロディ。
邦詞は西原武三が「ふるさと・母親・懐かしさ」の三点セットでまとめている。
「たそがれに わが家の灯 窓に映りしとき わが子かえる日祈る 老いし母の姿」


しかし元歌は、アウトローの男の嘆きが語られているのだ。

 芭蕉の「古池や」とゴーギャンの絵の象徴世界。 


「古池や 蛙 飛こむ 水の音」


これは小学生でも知っている松尾バナナの、いえ、松尾芭蕉の俳句です。
※1
蕉風開眼の句とされ、この作品から俳句は新しい領域に入りました。

正岡子規は「表面に現れたるだけの意義」しかないと切り捨てているようですが、
古池に蛙が飛び込んで水音がした、閑寂だなあといった意味でしょうか。

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http://themetapicture.com/dealing-with-rainy-days/

どんな思いで見るかによって、世界の景色は変わります。
「古池や」の句とゴーギャンの絵から、現実世界に象徴世界を見る視点を考えました。

 愛と平和の思想に共鳴する幸福感。 

いつもは急いで歩く道を、たまにゆったり歩くと、景色が違って見えます。
道端の草花、跳び歩く雀、緑の葉々、空の白雲までがイキイキ輝いて見えます。
みんな当たり前のように、飽くことなく、無心に、あるいは懸命に生きています。

日常にある幾つもの小さな幸せ。
それに気づくことも人生の幸せの一つでしょう。

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Gerda wegener

高村光太郎の詩から日常些事の幸せと、私の(成人してから)の貧乏生活の話です。


 過去を手放すために死がある。執着心と生まれ変わり。 


二葉亭四迷が “I love You” を「死んでもいいわ」と訳した話は知られています。
トンでる訳だなあ、文豪はモテるなあと、お嘆きの貴兄もおられるでしょう。

でもツルゲーネフの『片恋』では、“I love You”とは英訳されてないそうです。
そのロシア語箇所は直訳され、“Yours(あなたのものよ)”となっています。
※1
なるほど、身も心も「あなたのもの」なら「死んでもいい」と訳しやすいでしょう。

愛は見返りを求めないどころか、命への執着心さえ棄てさせるのですね。
聴かせてよ愛の言葉を。人生一度でいいから、歯の浮く思いをしたいものです。

aVanuyt (2)

それにしても、川島浪子の言葉じゃないですが、人間はなぜ死ぬのでしょう。
もし死なないで永遠に生きられるとしたら、それは本当にいいことでしょうか。

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