「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 ひとの役に立つ「でくのぼー」になる正義感。 

「金儲けをしたくないですか?」
電話に出たら、いきなりこう切り出されたことがある。
声は愛想のない中年男。電話機のナンバーディスプレイに番号は表示されてない。

「金儲けには関心ないです」と穏やかに答えたら、(うッ)と、かすかに息を呑む音がして、
「あんた、男ですか」と言われてしまった。声が挑戦的モードになっている。
あれれ、「あんた」なんて言われたことが過去にあったかな、と一瞬考えたら、
「そういうあんたはどこの馬の骨ですか」という反撃フレーズが頭の中に浮かんだ。
が、そうは言わず、「ええ、関心がないので」と言ったら、電話はガチャンと切れた。

金銭欲は諸悪の根源だと思っていたので、関心がないというのは嘘ではないのだが、
金儲けに関心がない男なんて、ろくでなしだ、でくのぼーだ、と思われたようだ。
世の中にはいろんな考えの人間がいることをわきまえないと、電話営業も大変である。

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アダモ作詞作曲『Mauvais Garcon(ろくでなし)』1964 →You-Tube

私は、ひとから口汚くののしられても、ののしり返すようなことは、まずしない。
我慢だけは得意なせいと、侮蔑語を発するときの人間の顔が醜くて嫌いだからだ。

今回は、侮蔑語の意味を、社会的な「正義感」と関連させて考えてみた。
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 善悪の判断は、時と状況と「?」による。 

肉食や化学調味料、砂糖や塩、牛乳や卵を悪者扱いする人がいる。
それらが体に悪いという知識や信念があるからだ。

興味深いことに、人類最初の善悪問題は《食べる/食べない》だったようだ。
エデンの園にあった木はリンゴではなく、正確には「善悪の知識の木」と言う。
その実は見るからにおいしそうだったが、神は、食べることを人間に禁じた。
しかしアダムは妻の勧めに従って食べ、その罰として土に還ると宣告された。
実が有害物質だったゆえではなく、神の命令を破ったことが「悪」だったのだ。

善悪や正邪というものは、何らかのルールや観念に基づいて定められている。
主義や信念に個々の人間の良心や感情も絡むと、是非の判断は非常に難しい。

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 (画像は映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』2016より)

ハーバード大学のサンデル教授が提出した「正義」についての問いを考えてみた。

 現代人はスマホゾンビだ。スティーブ・カッツの風刺アート。 

春うろうろ。桜見では、どこも撮影はスマホ真っ盛りだった。
外国人や着物姿の二人連れに声を掛け、スマホのシャッターを押してさしあげた。
  見渡せば 詠むれば見れば 須磨惚スマホ春 
      桜よし 根岸の里の わび住まい
←冗句(^^;)

私はカバンなどを持って歩くのが嫌いで、ポケットにものを入れるのも好きじゃない。
財布は当然的必然的に薄く小さく、中身も自動的経済的に薄く少ない。
スマホも軽くて小さい4インチのAndroid。
 イオンの格安SIMのおかげで、基本料金はケータイより安いのがありがたい。
 GoogleとYahooナビのおかげで、知らない土地でも不安のないのがありがたい。

ひょっとしたら「先進国」の定義とは《液晶情報機器が普及している国》ではないか。
人生のナビが開発されれば、みんな精神先進国になれるのに―――
と思っていたら、真の先進国とは何かを深く考えさせられるアート作品に出遭った。

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(ソファーと一体化したスマホ男。ほとんどスター・ウォーズのナメクジジャバ)

ロンドン在住、イラストレーターでアニメーターのスティーブ・カッツ(Steve Cutts)氏。
面白いが、しかし笑えない、切り口鋭い作品群。最後の動画がすごいですよ。

 月の「沙漠」と「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」の類似点。 

桜散る、桜散る、もう君が見えないほど・・・の時節になった。
無情を感じ、甘い気分が恋しい今日この頃。
デザートに桜餅と渋茶か、洋菓子ならサバランと紅茶がほしくなる。

デザートといえば、サバクも英語でザートと言う。
その違いをまず。(赤色はアクセント位置)
●砂漠(desert)は、[de-・sert ]で、見捨てられた土地の意。
 人が住むことができない乾燥地帯なので、人に見捨てられている。

●デザート(dessert)は、[des-・sert]で、食事を下げるの意。
 食事を下げた後に出てくる茶菓・果物がデザート。発音はディートに近い。
 ※スペルの違いの覚え方:「デザートは“s”が余計に別腹に入る」。

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(フリー画像:著者snowpeak)

で、今回は、童謡の『月の沙漠』はアラビアの砂漠ではなく、日本の砂浜が舞台で、
しかもサバクという言葉にはじつに深遠な意味があるという話です。

 「えん」は異なもの味なもの。 

縁は異なもの味なもの―――。
このことわざに関連した、タメになる余話なさけ浮世の注釈四つです。

1.「縁は異なもの味なもの」
男女の縁は不思議でイキなもの。誰がどこでどう結ばれるかは分からない。
例えば4日間の大人の恋を描いた1995年のアメリカ映画『マディソン郡の橋』。

田舎の平凡な主婦と中年のカメラマンが出遭い、すーっと心が通い合い、結ばれる。
たった一日の間に、女と男の人生に大きな変化が起きる。

この映画の中で流れた往年の名曲『縁は異なもの』(歌:ダイナ・ワシントン)

(アンジェリーナ・ジョーダン(8歳) ディーン・マーチン ビング・クロスビー
ジェーン・モーガン キンガ テンプテーションズ ロッド・スチュアート)


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