「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い。

 足軽の軽率すくい軽すくう太田南畝のかるかる狂歌 


最近、ある大臣が記者の発言にブチ切れ、世間から叩かれ、すぐ謝罪した。
江戸の昔、武士が悪行雑言の町人を叩き斬っても、お詫びはしないですんだ。

幕府が、斬捨御免、もしくは無礼討ちの特権を条文化していたからだ。
下級武士の末端である足軽でも、幕府から刑事責任は問われなかった。

徳川家直属の足軽は、末端行政や警備の要員として同心や徒士※1に採用された。
例えば『必殺仕置き人』の中村主水は、北町奉行所の定町廻り同心である。

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テレビ番組『必殺仕置き人』  ※以下の画像は本文と直接関係はありません。

足軽が短気で刀を抜こうとしたとき、太田南畝なんぽ※2が狂歌で仲裁した話が面白い。


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 さくらの名の由来を知ると幸せになれる。 

春の扉は、風のぬくさよ。街のひよどり、歌は思えど……。
さくら萌えさかる四月。
いい陽気に誘われて、八五郎が隠居の所にやってまいりました。

「八っつぁんかい。まあ、お上がり。朝っぱから何の用だい?」
「いえ、その、ご隠居の顔を見ないと、おい、通じがつかねえ」
「なんだい、私の顔は便秘薬代わりかい。ほ話はやめておくれ」
「いえ、ご隠居。桜の名は、どうして《さく》と言うのでしょう?」
「あの花は、ええと、ーっと一斉に咲くのが、散る時は悲しいな、ーっと
胸に迫る。《さー》《くー》で、《さーくー》となったのら」
「怪しいっ。舌がもつれてます。《さーくー》説は合点がいきません、ご隠居。
さくらの《ら》の字を忘れてます。最後の《》の由来が説明されてねえ」
「私と八っつぁんの仲じゃないか。一文字くい負けときなさい」
「いえ、ご先祖の遺言で負けられません。《》って、何です?」
「えー、それは……《さく》は源氏名で、《》は桜の花の本名だったとか」
「らら、ご隠居、そのオチは『千早振る』のくごと同じですっ」


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というわけで、桜の名の由来の噺でございます。

 ルビは、ふりがなという名のパラレルワー(ル)ドである。 

山手線四ツ谷駅横の「外濠そとぼり公園」は、江戸城外堀の姿を残す国指定の史跡である。
堀には貸しボート場があり、春は土手に並ぶ240本の桜が楽しめる。

小学5年生の頃、ボート場のお兄さんと仲良くなり、しばしば遊びに行っては、
裏の物置で見つけた講談社の講談本全集を片っ端から読んだ。

オレンジ色の表紙に「荒木又右衛門」とか「怪傑児雷也」と書いてある古びた本で、
難しい漢字が多かったが、ふりがなが振ってあったので子供でも難なく読めた。

当時の本とは違いますが、最新の電子書籍Kindle版『講談名作文庫』。
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漢字の横に付ける「ふりがな」は、昔の人が親切心で考案したに違いない。
※1、
「ふりがな」の活版印刷用語は「ルビ」※2。この賛否両論がなかなか面白い。


 擬声語オノマトペを、詩人が、漫画家が、作家がうまく使っている。 

(ジョーク)
診察室で、医者が患者に訊ねた。
「で、症状はどんな具合ですか?」
「はい、先生、目がボオーッとして、頭がキーッとなって、てっぺんがジンジンして、
さらに頭のこっち側、レフトがですね、ズッキンズッキンと永久不滅に痛むんです」
「あのねえ、長嶋さんじゃないんだから、ボオーッ、キーッとか、ジンジンなんて、
そんなオノマトペを、いや、擬声語を使わないで説明できませんか」
「はい、ええと・・うーん・・う~む・・ああ~、先生、頭がガンガンしてきました」

普通の言葉とは比べ物にならないほどの情報量を持っているオノマトペ。※1
医者はこれにより、群発頭痛・片頭痛・緊張性頭痛などの病名が分かるそうですよ。

tran1p.jpg 出典
(英国と米国も閉鎖的になれば世界が頭痛になるかも?)

オノマトペは、物体が発する音や、何かの状態、感情を字句で表現したものですが、
日本人は工夫の名人ですね、いろんな擬声語・擬音語・擬態語を考え出しています。

 涙はストレス解消にいい。賢治ふうの「雨ニモ…風ニモ…」。 

は、笑いよりストレス解消にいいそうですよ。

●笑いは、NK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させ、免疫力を高めて元気や活力を増加。
●涙は、モルヒネ様物質として知られるエンドルフィンを増加させ、緊張や不安を減少。

●生理的には、笑うより泣くほうがストレスが解消されるという研究結果がある。(※1)
●女性の85%と男性の73%が「泣いたあと気分がよくなる」と答えている。(※2)

●アリストテレスは『詩学』で、「悲劇にはカタルシス、すなわち観客の心に怖れ(ポボス)
 と憐れみ(エレオス)の感情を呼び起こし、精神を浄化する効果がある」と書いている。

涙を流すことは感情的にも自然であり、精神面の健康にもいいようですね。

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(1930年代のアメリカの雑誌「VANITY FAIR」の表紙を借用)
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ」をもじった・・・・戯れ詩・第3弾を作りました。
大辞林にある「涙」の付く言葉を33個使用した涙の “もじりあーに・ぽえーむ”です。

 川端康成『雪国』の“国境”の読みと英訳の違い。 

日本語は味わいあり含蓄あり余韻あり。

「あのブロンド、AMラジオを買ったんだってな」
「ああ、午後も使えるって気付くまで1か月かかったらしい」
 (笑えるまで数秒かかるアメリカンジョークです)

昨今は英語表記が増え、あちこちが愚ろう、いや、グローバル化しています。
英文字は見た目がおしゃれっぽく、こればかりは日本語はかないません。
PCで文字入力をするときは、文字数26だけで変換不要の英語が羨ましくなります。

ですが、日本語は素晴らしい言葉です。日本語には、英語を上回る良さがあります。
それは含蓄や余韻があり、微妙な感情や意志の伝達ができるということです。

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(Free picture/pixabay)

誰でも冒頭のフレーズを知っている小説の一つに、川端康成の『雪国』があります。
英訳とどう違うのか、「国境」とはどう読むのか、が今回の話です。


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